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『 俺らがおまえをまもってやるからなっ ! 』
そう言って握られた右手には、
小さいけれど、あったかくて、安心した 君の温もり 。
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『 どんな時でも、俺らは3人でひとつだ 。 』
少しかっこつけた台詞を言った後、左手にも、
すぐに消えちゃいそうな でも確かな温もりが、私を包んだ 。
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その時の私たちは 強くて儚く、そして脆い光を
放っていた 。
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『 おい 、 馬鹿A 、
おまえ、話聞いてんのか 〜 ? 』
机をガタガタ揺らし、仏頂面の " 大貴 " が私を見つめる 。
「 へ ? あぁ、ごめん 。
全然聞いてなかったわ 」
一気に現実に引き戻された私は間抜けな声とともに
椅子から立ち上がる 。
大貴 「 ば 〜 か 。 ちゃんと話聞け ? 」
同時に立ち上がった大貴は、私のおでこをつんつんと
突っつきながらにっこりと笑いかけてきた 。
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いつもと変わらない日常が、
私たちの隣に居た君が、
変わって、居なくなって 。
そして、私たちの小さな幸せが壊された 。
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気まぐれネコ(プロフ) - 気まぐれネコです!更新がんばって! (2018年4月17日 15時) (レス) id: ff5ede34ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橙飴 | 作成日時:2018年4月16日 12時