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episode2 ページ3
赤 朱 紅 あか
飛び散った赤
見渡す限りの赤
充満する鉄臭さにむせ返りそうになる。
ふと己の手を見下ろしてみる。目を見開いた。
真っ赤。指先から滴るほどに染め上げる紅。
嗚呼、これやったの私か。
驚くほど冷静に判断する。どこか冷めた頭で思考するも思い出せない。
足元に転がる歪な死体に目を向ける。
可哀想に
微塵も心にない台詞を落として自嘲気味に嗤う。
足元の血溜まりに水滴が落ちた。自分の頬に触れて気づく。
「泣いてる？このわたしが…？」
胸に手を当てる。
さみしい
何処からかそんな声が聞こえた気がした
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作者名：karin0717 | 作成日時：2017年8月19日 16時
