第百四十五話「禍福無門」 ページ8
クルル「……ん」
目を覚ますとすぐ傍にソファにもたれ床に座り寝ているAがいた
窓から差し込む日から察するに もう夕方なのだろう
あのむっつり よくここまで気絶する程やってくれたなぁ…
ソファから起き上がろうとすると 猛烈な痛みを俺を襲う
思いつく限りの凄惨な復讐を考えながらも 何となーく寝転びながらAの肌に触れてみた
軽く頬を引っ張ってみるが起きない
クルル「よくもまあこんな無防備になってくれちゃって…ク〜ックックック」
何か悪戯をしようと思ったが 珍しく何も思いつかなかった
つまらないので俺はそのまま頬を触り続ける
ぷにぷに ぷにぷに と
クルル「…あ?」
すると心なしか Aが微笑んだ気がした
そして続けて寝言で ボソッと
貴「クルルさん…」
と言った 聞き間違いや空耳ではなく確かにそう彼女は言った
クルル「…」
それを聞いた瞬間 情けないが顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かる
動揺なのか自分でもよく分からない ただ嬉しかっただけなのかもしれないただ照れただけかもしれない
俺様も堕ちたモンだなぁ と思いつつも不思議と嫌な気はしなかった
クルル「ククッ」
自虐か嬉しさか自分でも分からない笑いが込みあがる
まあどっち道俺の傍に居れば何だって良いんだけどよォ
これ俺本格的に惚れてるパターンのやつかァ?………ク〜ックックック
まあ恋愛的な意味で好きだとか惚れただとかそんな感情分かんねぇだけどな
そんなこと思ったこともねぇしよォ
…まあどうでもいいことなんだけどな ク〜ックックックックック
そう心の中で自分を茶化し
クルル「…そういやぁ何かボヤけてると思ったら眼鏡がねぇのか」
ふと急に眼鏡がないことに気付く 今までAしか見ていなかったから気付かなかった
もっとちゃんとAを見たい
そんなことを無意識に思い 顔を近づける
そしたら運の良いことか悪いことかその瞬間 Aは目覚めた
貴「…近くありません?」
少し照れたように顔を背ける
俺は咄嗟に腕を掴んだ 離れないようにするために
多少の痛みは伴ったが辛くはなかった
そして案の定 離れようとしていた彼女の行為は泡へと消えていく
クルル「目覚めた第一発声がそれかよ」
クルル「もうちょいなんかこうあるだろ?」
おちょくるように続ける
クルル「目覚めて嬉しいーとか元気か知りたいから今すぐ私を抱いてーとかよォ」
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こも(プロフ) - 好きすぎて何周かしました…がち大好きです…続き待ってます！！ (1月30日 21時) (
レス) @page19 id: c580577939 (このIDを非表示/違反報告)
みまさかや(プロフ) - 四字熟語の意味とか伏線とかめっちゃ気になります！！話構成やキャラがすごく立っていて素晴らしいです！！続き出されるのか分かりかねますが有れば飛び上がって喜ぶ自信があります。執筆活動頑張ってください！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: a432ddc5a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコメ - 続きを楽しみにしてます。頑張ってください！ (2021年5月24日 21時) (レス) id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルト(プロフ) - 更新されてて泣きました....ありがとうございます。大好きです。応援しています。 (2020年7月25日 18時) (レス) id: 1af78e2485 (このIDを非表示/違反報告)
メフィ - 気になる.....気になっちゃうよーーーーー！！！！！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 2ce8d674b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：提琴 | 作成日時：2015年9月10日 22時
