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第百四十二話「一朝之忿」 ページ5

クルル「…あんまし人の女に触れるもんじゃねぇぜ 会長さんよォ」

そう言って北城さんは私から会長を引き剥がし床へと蹴り飛ばしす

変なとこに当たったのか いったっっっっっ!!!!と言い会長は悶え続けていた

罠に掛ってしまった鳥のように ジタバタジタバタと

それを見て冷静になったのか日向さんが初めて口を開いた

ギロロ「…取り敢えず何があったのか話してもらおうか」

こちらの目を見て 真摯な態度で尋ねてくる

これが正しい反応なのだろうけど…

そんなことを思いながら何て言おうか悩んでいると 北城さんが何やらペラペラ言い始めた

クルル「おいおいおっさん 久々に会った女にそれはねぇだろ」

クルル「大丈夫だったのか?とか心配していたんだぞとか 言うもんだぜェ 普通」

誤魔化す様な口調ではなく日向さんを軽くおちょくるように言っていたが 私には分かった

あっこれ誤魔化そうとしているわ と

ギロロ「今はそんなこと関係ないだろう!俺はこいつに…」

あくまで冷静にいようとしなければ駄目なのだ 北城さんの相手をするには

このように感情的になった時点で 彼の負けは見えた

クルル「心配していなかったのか? 非情だな そう思うだろ?A」

悲しそうな声音ではなく楽しそうな声音で北城さんは言った

あくまで馬鹿にした感じで

そうやって神経を逆撫でしていく

するとただ黙って見てきた会長も会話に参戦してきた

ケロロ「ギロロ ここはA殿が無事だったことが分かっただけで良かったじゃないでありますか」

北城さんの意見側として

ケロロ「事情とかはまた後で聞けば良い…」

宥め 彼の肩に手をかけて会長は説得しようとする

しかし日向さんはまだ納得出来ていない様で ただ会長を睨んだ

これが返答だ 貴様の意見に従うことは出来ない という意味を込めた目で

ギロロ「…心配していたからこそ今までどういう経緯があったのか知りたいんだ」

ギロロ「何か異論があるか?」

湧き出てくる感情激情を抑え 一欠片の冷静を仮面に 日向さんは問う

とても真面目に真剣に

クルル「長い 五文字に纏めて出直してきな」

クルル「ク〜ックックックック」

そしてそれを全スルーで飄々と交わす北城さん

真剣なこの態度を 何時になく真面目なこの態度を 真摯な態度を

全スルーされた挙句 馬鹿にした様子

日向さんの怒りの血管は切れ沸騰した

第百四十三話「一生懸命」→←第百四十一話「虎穴虎子」



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こも(プロフ) - 好きすぎて何周かしました…がち大好きです…続き待ってます!! (1月30日 21時) (レス) @page19 id: c580577939 (このIDを非表示/違反報告)
みまさかや(プロフ) - 四字熟語の意味とか伏線とかめっちゃ気になります!!話構成やキャラがすごく立っていて素晴らしいです!!続き出されるのか分かりかねますが有れば飛び上がって喜ぶ自信があります。執筆活動頑張ってください! (2021年5月30日 1時) (レス) id: a432ddc5a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコメ - 続きを楽しみにしてます。頑張ってください! (2021年5月24日 21時) (レス) id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルト(プロフ) - 更新されてて泣きました....ありがとうございます。大好きです。応援しています。 (2020年7月25日 18時) (レス) id: 1af78e2485 (このIDを非表示/違反報告)
メフィ - 気になる.....気になっちゃうよーーーーー!!!!! (2020年7月3日 21時) (レス) id: 2ce8d674b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:提琴 | 作成日時:2015年9月10日 22時

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