第百五十四話「苦心惨憺」 ページ17
少しの寂しさと共に眠りについた私は、翌日果てしない驚きと共に目を覚ました
貴「何やってるんですか」
部屋を出ようと扉を開けると飛び込んできたのは赤
またもやボッコボコに殴られたクルルさんと、その上に座っているギロロさんがいた
その目はいつもより釣り上がっていて充血している。
クルル「……」
ギロロ「よく眠れたか？A」
あっこれクルルさん死んでるな
貴「おはよう御座います」
貴「それでなにが…？」
ギロロ「いやなに、昨日の夜クルルがお前のところに行こうとしてたのでな」
ギロロ「とっ捕まえて縛り上げておいたのだが、」
ギロロ「一応の監視の意味も込めて俺はここにいたんだ。あまり気にするな。ご飯出来てるぞ」
なる程。容易く想像できる光景だ。
貴「ありがとうございます ギロロさん」
ギロロ「フン…気にするな」
ケロロ「A殿ー！吾輩特製手作りご飯でありますよー！早く降りてくるでありますー！」
下の方から大きな声が聞こえて来る。
貴「ギロロさんは降りないんですか？」
ギロロ「あぁ俺も一緒に食べるぞ」
貴「…クルルさんは」
ギロロ「放っておけ」
そう冷たく言い放つと、ギロロさんは振り向くことなく、階段を降りてしまった
背中を追っていた目をクルルさんの方に向けるが、彼が起きる気配は無い。
貴「どうしよ…」
早く降りないと会長の作ったご飯が冷めてしまう…。
そんなことを考えていると、突然インターホンの音が鳴り響いた。
貴「！？」
と思うと、下から激しく床を踏み鳴らす音が聞こえて来る
その振動が伝わっているのか、二階も心なしか揺れている。
私は思わず床にしゃがみ、クルルさんの腕を掴んだ。
貴「…！」
目を瞑って、ただ事態が収まるのを待つ。
…が、それは呆気ない形で終わりを迎えた
タママ「心配したですよ〜！」
可愛らしい声が聞こえてきて、その声の主が抱きついてくる
揺れが収まったので、目を開けると
そこには大きい目を潤ませながら、泣いている西澤タママさんがいた。
貴「…！？ご心配おかけしました」
タママ「何があったんですぅ？」
タママ「僕もう心配で心配で」
タママ「西澤グループで全力を尽くして探しても見つからなかったんですよ！」
タママ「ヘリはもちろん、人工衛星でも探してたんですぅ！」
そう言って彼はまた、私を強く抱きしめる。
貴「…ご心配有難うございます」
思わず、ふにゃっとした笑いを浮かべてしまう。
タママ「…なんかAっち、雰囲気変わったです？」
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こも(プロフ) - 好きすぎて何周かしました…がち大好きです…続き待ってます！！ (1月30日 21時) (
レス) @page19 id: c580577939 (このIDを非表示/違反報告)
みまさかや(プロフ) - 四字熟語の意味とか伏線とかめっちゃ気になります！！話構成やキャラがすごく立っていて素晴らしいです！！続き出されるのか分かりかねますが有れば飛び上がって喜ぶ自信があります。執筆活動頑張ってください！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: a432ddc5a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコメ - 続きを楽しみにしてます。頑張ってください！ (2021年5月24日 21時) (レス) id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルト(プロフ) - 更新されてて泣きました....ありがとうございます。大好きです。応援しています。 (2020年7月25日 18時) (レス) id: 1af78e2485 (このIDを非表示/違反報告)
メフィ - 気になる.....気になっちゃうよーーーーー！！！！！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 2ce8d674b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：提琴 | 作成日時：2015年9月10日 22時
