第百五十話「積水成淵」 ページ13
ギロロ「あんな大量に送られてきたのに貴様という奴は!!!!」
…ん送られてきた?
一体どういうことだろう 普通渡されたという表現が正しいのでは無いのだろうか
私はギロロさんの物言いに疑問を覚えギロロさんを見つめる
するとギロロさんは苛ただしく髪の毛を軽く掻き 私の視線に答えた
ギロロ「送られてきたのだ 宅配で コイツの課題が」
呆れたように続ける
ギロロ「ガルル曰く 直接渡すには多すぎるから家に送らせてもらう とのことだ」
背筋がぞわっとした
これはきっと寒気だろう
私はどれくらいの量?とは聞かずにこう聞いた
貴「何箱送られたんですか?」
ギロロ「十箱だ」
無慈悲にも彼はそう淡々と告げた
背筋どころがこの部屋全てが凍りつく感覚を覚える
当の会長を見ると 顔を真っ青にし歯をガチガチ震わせていた
その様子から 急いでやらなくては という雰囲気が伝わってくる
ケロロ「あっあそんでる場合じゃなかったであります!!!!」
そう言って動かない体を無理矢理引きずりながら彼は自室へと向かっていった
必死に這い蹲りながら向かっていった
その背中を見送りながら私とギロロさんは同時に呟いた
貴・ギロロ「間に合うのか?」
呟いたながらも二人共分かっていた
間に合うわけがない 一人では
ギロロさんは深く大きな溜息をついた
そしてこう続けた
ギロロ「最終日まで 俺はなにも手出ししない アイツの為にならないからな」
ギロロ「だが…もし最終日になっても終わる気配がなければ………」
言いにくそうに目をそらし言葉が途切れる
あのだな…と手を軽く弄るその様子は 必死に言葉を考えている様子が読み取れた
言葉の続きは容易く想像出来るものなのに
私は彼の言葉を察し それに答える
貴「ある程度は手伝いますよ」
私の言葉を聴いてほっとしたのだろう そらしていた目を合わせ手を弄ぶのを止めた
ギロロ「そ そうか すまないな」
そう言って軽く微笑む
なんやかんやで見捨てれないんだろうな
私は彼の笑顔を見てそう思った
ギロロ「では他の者にも一応協力を要請しておこう」
ギロロ「そういえば…タママとドロロにはお前が帰ってきたことは伝えていなかったな」
今までドタバタしていて気がついていなかったのだろう
携帯を取り出し彼は私に言った
ドロロ という言葉がチクリと胸を刺す
貴「…そうですね」
私は出来るだけなにも変わらない様子で答えた
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こも(プロフ) - 好きすぎて何周かしました…がち大好きです…続き待ってます！！ (1月30日 21時) (
レス) @page19 id: c580577939 (このIDを非表示/違反報告)
みまさかや(プロフ) - 四字熟語の意味とか伏線とかめっちゃ気になります！！話構成やキャラがすごく立っていて素晴らしいです！！続き出されるのか分かりかねますが有れば飛び上がって喜ぶ自信があります。執筆活動頑張ってください！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: a432ddc5a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコメ - 続きを楽しみにしてます。頑張ってください！ (2021年5月24日 21時) (レス) id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルト(プロフ) - 更新されてて泣きました....ありがとうございます。大好きです。応援しています。 (2020年7月25日 18時) (レス) id: 1af78e2485 (このIDを非表示/違反報告)
メフィ - 気になる.....気になっちゃうよーーーーー！！！！！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 2ce8d674b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：提琴 | 作成日時：2015年9月10日 22時
