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Ep.54 ページ11

Aを部屋に運ぶ途中、廊下に轟が立っていた




爆豪「邪魔だ退けカス」


轟「…わりぃ」



爆豪が轟の横を通り、女子部屋のドアに手を掛けた時、轟は珍しく大きな声を出した



轟「爆豪!」


爆豪「あ゛?」


轟「さっきの質問まだ答えてなかったよな…






俺は………、、Aが好きだ」




爆豪「…チッ


テメェなんぞにAは渡さねえ」




轟「Aは別にお前のモノじゃないだろ」





雨の音がより強くなり、爆豪と轟の間にもピリピリとした空気が張り詰める





A「ん…」




モゾ、と爆豪の腕の中でAが動くと、爆豪と轟は互いに睨み合っていた目をAに向けた





爆豪「テメェの腹ん中はよォく分かった。

…この話はこれで終いだ。こいつのことに関しては俺は容赦しねえからな」




爆豪は最後にもう1度轟を睨みつけると、爆豪は今度こそ女子部屋に入っていった



轟(…クソ、余裕ねえな…)







部屋に入り、敷いてあった布団に起こさないようゆっくりとAを寝かせた

その時に、シャンプーの匂いが鼻腔を(くすぐ)った




爆豪「…ックソ」





濡れた髪がほんの少しうなじに張り付き、妙に色っぽく見えてしまう
湯上り後の薄紅色に染まった頬や、いつもよりぷっくりと膨らんだ唇____


全力で爆豪の理性を潰し掛るそれらから爆豪は目を逸らし、煩悩を振り払うかのように自身の頭にをワシャワシャと掻き乱した


その後、芦戸達にAの着替えやドライヤーを任せ、爆豪は早々に部屋を出た



爆豪(アイツ…あんな色気あったか…?)



口元に手をあてがい、フゥと小さく溜息をつく

女は恋をすると綺麗になると言うが、実際はそう見えてる方がそのように捉えてるのか、と爆豪は頭を捻らせた



爆豪(まぁどっちにしろ、半分野郎には渡さねぇ…)




数十分後、Aは無事に目覚めたようだった




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panda - すごくすごく好きです!性癖ドストライク…!!! (2020年10月1日 10時) (レス) id: 9e19b6eb78 (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 早くかっちゃんと('-' ).........。面白いです!頑張って更新お願いします!! (2020年5月20日 20時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
SuzuCastilla(プロフ) - とても文章力のある素晴らしい作品でございますね……続き楽しみに待ってます。( ˙˘˙ ) (2020年5月1日 2時) (レス) id: a2ac8206a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:洸姫 | 作成日時:2020年3月30日 20時

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