Ep.8 ページ10
．
A「はい！終わり！」
爆豪「…は」
爆豪は離された自身の手を見るが、特に変わった事はなく、血が滲んだままで剥けた皮が修復してる様子もなかった
A「あはは、ごめんね。
私の個性、回復とか修正するような個性じゃないの…」
爆豪「…回復じゃねえなら、なんで痛みが無くなってんだよ」
不思議な感覚に爆豪は戸惑いを隠せなかった
大袈裟に手を動かしてみるが、やはり痛みは感じない
A「わたしの個性はドーピングっていうの。
簡単に言うと、痛覚を麻痺させることができる。
肉体的にダメージは受けても私の個性を使えばそれまでのダメージはなくなったと体が勘違いするの。
そして痛覚が麻痺するから、一時的に痛みを感じなくなる。
だから、治癒とか修復の個性とは別に、怪我自体を治すものじゃないの。」
申し訳なさそうに眉を下げて話すAは困ったように笑った
爆豪「…そーかよ。 」
A「…うん。だから、消毒はまた別にやらなきゃいけないの。」
そう言ってAは自分のカバンから簡単な救急セットを取り出した
テキパキと消毒を済ませ、絆創膏で傷口を塞いだ
爆豪「用意周到すぎンだろ
なんでそんなもん持ち歩いんてんだよ 」
A「なんかあったときの為を思うと、いれとかなきゃって思っちゃって…」
爆豪「…まあ、ありがとよ」
小さくそんな言葉が聞こえて、Aは驚きを隠せなかった
しかし、照れくさかったのか、そっぽを向いてしまった爆豪を見て頬が緩んだ
A(不思議だ。
今朝まで赤の他人だったのに、さっきは爆豪くんが私を助けてくれて
今は私が爆豪くんを助けてる…)
爆豪「そーいえば、お前、なんで俺の名前知ってんだ」
A「え、名前…？」
爆豪「絡まれてる時に俺の名前呼んだろ」
A「あっ、あれは…」
まずい、と苦い顔になってしまう
爆豪はあくまでAのことを助けただけで、Aの存在を認識しているわけではなかった
それに見ず知らずの女に名前を知られているというだけでも結構不気味だ
下手なことは言えないが、今更誤魔化しが通用するとも思えない
Aは葛藤を続けたが、何故か爆豪も同じく難しいような顔をしていた
すると、思い出したように爆豪が突然Aの肩を掴んだ
爆豪「あ、お前！！！」
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洸姫(プロフ) - まぐろさん» そう言っていただいてとてもうれしいです！続編も是非よろしくお願い致します＿|＼○＿ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ - この作品大大大大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月3日 19時) (レス) id: 5924415bb9 (このIDを非表示/違反報告)
洸姫(プロフ) - そらさん» 楽しんだ頂いて何よりです( ；_； ) ありがとうございます！ <(_ _)> (2020年3月25日 13時) (レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - きゃぁー！！キュンキュンが止まりません！！これからも楽しみに待ってます！！ (2020年3月24日 2時) (レス) id: 225a49b51c (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ撃退者 - 爆豪の中の人不倫してんじゃんwww (2020年3月22日 18時) (レス) id: 2fea4d09cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：洸姫 | 作成日時：2020年3月11日 18時
