Ep.38 ページ42
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歓声に包まれた緊張感のせいか、どうやって競技場から抜けたのか
記憶が定かではない
Aは近くの壁に寄りかかり、腰を下ろした
やっと一息つけると思い、小さくため息を零す
爆豪「オイ」
突如上から降ってくる低い声
爆豪「テメェ…どういうつもりだァ…！？」
いつもより数段ドスの効いた声音で話す声の正体はもちろん
A「ばっ…爆豪くん…！？なんでここに…」
爆豪「んなことはどーだっていいんだよ…
それより何で半分野郎と一緒にいやがった」
爆豪は腰を下ろし、Aと目線を合わせた…かと思えば、ドンとAの顔の横に爆豪の腕が伸びる
爆豪の腕が完全に逃げ場を逃したAはヒクヒクと口角が引き攣った
A「あれは借り物競争で…」
爆豪「んなこと分かってんだよ…知ってんだよ…！」
爆豪は苦しそうに顔を歪め、自分の髪をクシャっと乱した
爆豪「…けど、なんかムカつくんだよ。」
爆豪の瞳がAに向けられ、その瞳に吸い込まれるように身動きが取れくなる
A(なんで…そんか目するの…)
目は口ほどに物を言う、とはよく言ったもので、爆豪の目からは愛しさ、切なさ、悔しさ、様々な感情で溢れていた
深紅の瞳はAをハッキリと捉えて逃がさない
爆豪の口がゆっくりと動いた
爆豪「お前、なんであの時＿＿＿＿」
マイク「さぁああ！！そろそろ始まるぜガチンコ勝負！！？？準備しとけよ1年生！！！」
…
A「……あの時って…？」
爆豪「…なんでもねえ」
爆豪はそう言って立ち上がり、黙って会場まで足を運んだ
。
【爆豪「お前、なんであの時＿＿＿＿」】
その言葉の続きはなんとなく分かっていた
きっと雨の日の事だろう
なぜあの日、あの時、Aは抵抗をやめ、受け入れたのか理由は1つしかないのにその気持ちを認められない
A(だって…この気持ちを認めてしまったら…もう、戻れなくなる＿＿＿＿)
締め付けられるような痛みが胸に残った
．
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洸姫(プロフ) - まぐろさん» そう言っていただいてとてもうれしいです！続編も是非よろしくお願い致します＿|＼○＿ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ - この作品大大大大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月3日 19時) (レス) id: 5924415bb9 (このIDを非表示/違反報告)
洸姫(プロフ) - そらさん» 楽しんだ頂いて何よりです( ；_； ) ありがとうございます！ <(_ _)> (2020年3月25日 13時) (レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - きゃぁー！！キュンキュンが止まりません！！これからも楽しみに待ってます！！ (2020年3月24日 2時) (レス) id: 225a49b51c (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ撃退者 - 爆豪の中の人不倫してんじゃんwww (2020年3月22日 18時) (レス) id: 2fea4d09cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：洸姫 | 作成日時：2020年3月11日 18時
