巡り巡った出会い ページ9
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「...へ？」
少年に指さされた人物＿鶴丸は素っ頓狂な声を上げる。しかしすぐにいつもの調子に戻ると、その人懐こい笑みで少年達に笑いかけた。
「はっは、どうだ、鶴みたいだろう？赤が足りないがな！」
その言葉に面食らったらしい少年と少女が顔を合わせる。
つか白い髪ならこいつの他にも...
「あ、あの！」
ちら、とAを見やったタイミングで声が掛かる。それに顔を向けると、少年の背中から前に出た少女がぺこりと薬研や俺達に頭を下げた。
「弟が無礼を失礼しました...危ないところを助けていただき、ありがとうございます」
育ちの良さを感じさせるように礼儀正しく頭を下げた少女に、少年が慌てたように声を上げる。
「お、おいお前何してんだよ！」
「この人達は私達を狙ってたわけじゃないよ」
「なんでそんなこと＿」
「だって目が真っ直ぐだもん」
「...！」
「...ね？」
何やら少女に言いくるめられたらしい少年は少し不服そうに顔を顰めるが、こちらに顔を向けると素直に頭を下げた。
「悪かった...その、助けてくれてありがとう」
「ああ、構わねえぜ」
少年の言動を特に気にしていないという様子の薬研がそう言う。
...なんつーか、器が広いよなぁあいつ。
そう薬研に感心しているとぐいと袖を引っ張られる感覚がし、視線を下げると俺の袖に手をかけたAがぽつりと呟くように言葉を零した。
「もう行こう、和泉守」
「あ、ああ、そうだな」
やけに冷え切った声でそう言ったAが気になったが、そろそろ行くぞと薬研に声をかけ、俺達は踵を返してその場を後にする。
何となく銀髪の少年と少女に後ろ髪を引かれるような思いもあったが、俺達の任務に関係がない以上、あまりこの時代の奴に干渉するのは良くない。
そう思いこの予定外なことから頭を切り替え任務に集中しよう、と思うが...。
「...」
「っ〜」
駄目だ、こいつ...Aのことが気にかかる。
明らかに何かおかしい...腹でも下したのか？
「なぁ、A＿」
何かあるなら聞くべきだろうと声を掛けた、その時だった。
ぐるるるる...
「...あ？」
「ん？」
「はは...すまんのう、腹鳴ってしもた」
間抜けで聞き慣れた音を響かせた陸奥守に思わず溜息を吐く。
...まずは腹ごしらえか、言われてみれば腹減ったしな。そうなると飯所を探さないとな。何処か...
「あの...」
「お？」
「良かったらお礼、させてもらえませんか？」
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狩歌(プロフ) - 作者さん» 私も作者さんのコメントで大泣きしました。ありがとうございます...！！ (2020年2月14日 8時) (
レス) id: 8b0337ee0c (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 大泣きした…もうやばい…語彙力低下した… (2020年2月14日 1時) (レス) id: 514b4bbba8 (このIDを非表示/違反報告)
狩歌(プロフ) - かふぇいんさん» 告白されちった(違う)。そんなこと言っていただけて感無量です。ありがとうございます！リクエスト了解しました！もうしばしお待ちください！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 8b0337ee0c (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 連続でコメントすみません…！夢主ちゃんの質問コーナーみたいな茶番が見たいです。ぜひお願いします！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 67bbfad4af (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - すき。すきです。すきしかでてこないです。これからも心から応援してますッ…！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 67bbfad4af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩歌 | 作成日時：2018年12月28日 13時
