二日目 ページ26
【堀川side】
「こんのすけの鈴がハイテクなのは知っちゅうが、やっぱり壊れるときは壊れるぜよ」
「高性能はものほど変な壊れ方しますしね」
「A、
「ラジャ」
「ひいいい」
「「待て待て待て待て」」
夜が明け青空が広がる町の一角で、小さな狐が妙な成りをした輩に取り囲まれていた。
四肢を押さえつけられ鈴を取り外されようとしている様は傍から見たら動物虐待だ。動物愛護団体に訴えられそう。
しかしそのリスクを負いつつもなおこんのすけを囲む僕と兼さんと陸奥守さんとAは、残り三人の静止も聞かずチベットスナギツネの全てをコケにしたような真顔のままこんのすけの鈴を外し解体しようとする。
何故こんなことになったのかというと、それは今朝方の他人からしたら何ともくだらないこの出来事のせいだ。
.
『では本日の聞き込みの組み合わせを、僕の鈴に付属してるあみだ機能で決めておいたので発表します』
『わー』
『待ってました〜』
『発表します！
陸奥守さんと和泉守さん、堀川さんとAさん、鶴丸さんと薬研さんと蜻蛉切さんの組み合わせです！』
『鈴不良品確定』
『者共かかれ』
『『了解』』
『『おい』』
というわけだ。くだらなすぎる。
「Aさん気をしっかり！」
「黙ってエキノコックス」
「暴言!!」
涙を浮かべるこんのすけにｽﾝと据わった目付きのAが迫る。僕らは周りで焚き付け役を担い、残り三人は苦笑。
慈悲などない。こんのすけの鈴にAの魔の手が迫った、その時だった。
「あんたら朝から元気だなー」
「お待たせしました〜」
「「！」」
僕らが今居るのは真白さん達の家の横の路地裏だ。出掛ける支度を終えたらしい二人が、路地裏の入口から顔を覗かせてそう言う。
蜻蛉切さんが咄嗟にこんのすけを隠す。
そりゃそうだ。喋る狐なんて、それこそ見つかったら解体されかねない。
「はは...すまんのう、つい盛り上がってしもた」
謝る陸奥守さんに続いて僕らも路地裏から出る。陽の光が僕らに注がれた。
僕らの今日の予定は、昨日行けなかった町外れまで足を伸ばしあとはひたすらに聞き込み。
予想通り明日の夜に敵が現れるならそこで叩き殲滅するが、やはり敵の狙いが気になる。そこを調べるに越したことはない。
よし、頑張ろう。
改めて気合いを入れ直す僕らに、冬夜さんが笑いながら言った。
「仲良いんだな！」
「「良くない」」
.
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狩歌(プロフ) - 作者さん» 私も作者さんのコメントで大泣きしました。ありがとうございます...！！ (2020年2月14日 8時) (
レス) id: 8b0337ee0c (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 大泣きした…もうやばい…語彙力低下した… (2020年2月14日 1時) (レス) id: 514b4bbba8 (このIDを非表示/違反報告)
狩歌(プロフ) - かふぇいんさん» 告白されちった(違う)。そんなこと言っていただけて感無量です。ありがとうございます！リクエスト了解しました！もうしばしお待ちください！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 8b0337ee0c (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 連続でコメントすみません…！夢主ちゃんの質問コーナーみたいな茶番が見たいです。ぜひお願いします！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 67bbfad4af (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - すき。すきです。すきしかでてこないです。これからも心から応援してますッ…！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 67bbfad4af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩歌 | 作成日時：2018年12月28日 13時
