○ 沈黙 ページ4
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智「俺に金借りると...利子が一番高くつくんだよな」
後ろめたさもなく智はまたクスクス笑う
利子の方がバカみたいに高い
言われたこととちょうど同じことを思っていた
「.....でも、お金はちゃんと...返すよ...」
何も言えなくなって、あたしは真面目なことをいきなりつぶやいてしまう
高鳴った心臓が鳴り止まない
間が悪くなって、そのままズカズカとベランダを出ようとした
智「A」
ちょうど部屋の中に足を踏み入れた時、背後の智があたしを呼び止めた
気まずすぎて振り返れない
でも、顔を見せるのを待つように智は何も喋らない
痛いくらい打ちつける胸の音を我慢して、あたしはふらっと智に体を向けた
オドオドと視線を上げる
目にした智は、ちょっぴり真剣な顔であたしを見つめていた
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智「もう....いいのか？」
......え？
智「....櫻井のことは」
前置きなく突きつけられる翔の名前
まっすぐ、真意を確かめるような目をして智はあたしだけを見つめる
その目に胸の中心が熱くなった
智「もう....諦めんの？」
智の声で翔の顔が頭をよぎった
浮かんだ翔はあたしの大好きな翔
ずっと一緒にいた、カッコよくて優しい大好きな人
でも、浮かんだ翔はあたしから去るように頭の中から消えていく...
ずっと...
大好きだったよ...
直接言うことはできなかった
面と向かって、気持ちを伝えることは叶わなかった
でも...今更もう遅い
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「......うん、もう.....諦めた....」
今までありがとう
翔への思いを大事に胸にしまい、気がつけばあたしはそう答えていた
一生の別れなんかじゃない
いつだって、優しい翔には会える
ただそれが......純粋な幼なじみとして....
ただ....それだけになっただけ....
智「....そっか」
変な間のあと、智はポツリと声を発した
え...何も....言ってくれないの？
智の反応に、ふとそんな一言が頭の中を支配した
やだ...あたし.....
何、期待してんだろ....
居づらい沈黙が流れる前に気を取り直す
見渡した空には、宝石を散りばめたようにいくつもの星がキラキラ光り輝いていた
「...遅くに、ごめんね」
無理矢理笑顔をつくり、あたしは今度こそベランダをあとにした
智の部屋を出て、閉めたドアにもたれかかる
頭をブンブンと左右に振った
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みるきぃ(プロフ) - ゆうかさん» ニノちゃん希望ですね！ありがとうございます！ (2015年5月14日 20時) (
レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - 主役は、ニノ (2015年5月14日 15時) (レス) id: 1b301f2a89 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます（；＿；）ゆきさんもおめでとうございます*\(^o^)/* (2015年3月2日 23時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ご卒業おめでとうございます！まさかの同い年だったんですね笑 (2015年3月2日 22時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» はい...翔くんが出てきました（；＿；）ヒヤヒヤですね（笑） (2015年2月28日 17時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるきぃ | 作成日時：2015年2月18日 16時
