○ どこへ行くの？ ページ27
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階段を下りて、なぜか保健室とは逆方向に進む智の足
慌ててストップをかける
テンパるあたしの声に、綺麗な横顔が微笑した
智「体調悪くない奴が、保健室になんの用があるんだよ？」
...え？いや、だって...さっきそう言って！
サラリと言われた一言に更なるパニックが襲う
「え、なんで、だって」
智「あー、もううるせー」
う、うるさいって？！
だって！意味わかんないよっ！
連れ出した意味も理由も言わないまま、智は強引にあたしの手を引いていく
うるさいの一言に迫力負けしたあたしは、なす術もない
智はそのまま昇降口まで行くと、あたしの靴を出して履き替えさせた
自分の靴もさっさと履き替える
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「ねぇ、こんな勝手に帰っちゃうとかマズイってば！」
智「そう？俺しょっちゅう帰ってっけど？」
「えっ...いや、そうかもしれないけど！」
あたしはこんな事したことないし！
智「ほれ、行くぞ？」
「あっ、ちょっと！」
再び掴まれた腕を引っ張られる
有無を言わせず、智はあたしを昇降口から連れ出した
ちょっと...ちょっと！
本当に一体なんなわけ？！
外は秋晴れの真っ昼間
校舎から校門に続く道には人一人いない
「ねぇ！どこ行くの？」
行き先不明
でも、どこかを目指してるような迷いない足取り
あたしの問いかけに智は反応してくれない
ただひたすらに手を引くだけ
智はたまに、意味不明な行動や言動を取る
「ねぇってば！智？！」
でも、完全無視なんて今まで一度もない
いくらあたしがうるさくても何かは言ってくれる
もう、ホントわけわかんない....
反応してくれない智の様子にとうとう諦めはじめる
あたしは黙って、引っ張る手に身を任せた
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見慣れた道を歩き続けること数十分
見えてきたのは...
「....え、なんで...」
智はきちんと閉められた門を乱暴に開ける
着いた先はあたしの家だった
智「鍵は？」
「え？」
智「今日、誰もいねーんだろ？」
「え...あ、うん...そうだけど....」
パパとお姉ちゃん二人は仕事
ママは近所のおばさんとデパートに行くとか言ってた
「帰ってくるつもりだったの？」
カバンの中に手を突っ込みながら聞いてみる
でもなんで？なんで家？
家に帰るつもりだったのなら話してくれても....
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智「いいから早く...」
急かすような口振り
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みるきぃ(プロフ) - ゆうかさん» ニノちゃん希望ですね！ありがとうございます！ (2015年5月14日 20時) (
レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - 主役は、ニノ (2015年5月14日 15時) (レス) id: 1b301f2a89 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます（；＿；）ゆきさんもおめでとうございます*\(^o^)/* (2015年3月2日 23時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ご卒業おめでとうございます！まさかの同い年だったんですね笑 (2015年3月2日 22時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» はい...翔くんが出てきました（；＿；）ヒヤヒヤですね（笑） (2015年2月28日 17時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるきぃ | 作成日時：2015年2月18日 16時
