○ 乙女心 ページ18
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「え...」
智「...ってか、大丈夫だったんだろ？」
一歩一歩、対面する距離を縮める智
大丈夫って...頭のこと？
多分智はそのことを言ってるに違いない
それをなんとなく察して、あたしは一度だけコクリと頷いた
でもそれと一緒に、さっき感じた疑問と不満が気持ちに、靄をかける
大丈夫って...人が倒れたのにそれだけ？
翔のことで頭はいっぱい
でも、あんなことが起こる前は智のことばかり考えていた
どうして...智は....
そればっかり
だけど...今はそんなことより....
智はすぐ目の前まで迫り、座るあたしを見下ろす
まだ何か言いたげな智を、あたしは黙って見上げた
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・
智「...櫻井と一緒だったろ？...だから心配しなかったんだけど」
え....？
すんなり出てきた翔の名前
思いもよらない言葉にリアクションが取れなくなる
智「いや...あのよ、ちょっと手元が狂っちまって...」
「...ぇ？」
智「あっ、と思ったらAの頭に命中しちまったんだわ...」
大したことでもなさそうに智は事の流れをザッと話す
その淡々とした口調に、申し訳なさそうな気持ちを感じ取れない
智「で、Aがいきなり倒れたから焦ったんだけどさ...でも」
....でも？
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智「.....俺より先に櫻井がすっ飛んでったから...」
翔...が......？
あたしの知らない話が智によって明かされていく
気がつけば保健室のベッドの上だった
その記憶の抜け落ちた部分にそんな事が....
翔が....あたしを？
そんなこと、翔は何一つ話さなかった
ただ倒れた理由と、ボールを当てたのは智だってことしか言ってくれなかった
智「そのままさ、先生もほぼ無視でA連れてっちまって....」
若干呆れたように言葉を並べ、智はあたしのすぐ横へ腰をおろす
バサバサと頭を撫でられた
智「だから櫻井に任せて...安心して帰ってきちまった」
目の端に横からあたしを覗く智が映り込む
何よ...それ......
翔に任せたって...だって、元はと言えば智のせいで！
智「でもちゃんと帰ってきたし？...よかった、よかった」
”よかった、よかった”
それがあたしには”めでたし、めでたし”に聞こえてしまう
黙ってあるあたしの分まで喋り尽くし、智はベッドから立ち上がった
何よ...それ....
ホントに心配してないの？
ちょっとくらい...心配してくれたって......
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みるきぃ(プロフ) - ゆうかさん» ニノちゃん希望ですね！ありがとうございます！ (2015年5月14日 20時) (
レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - 主役は、ニノ (2015年5月14日 15時) (レス) id: 1b301f2a89 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます（；＿；）ゆきさんもおめでとうございます*\(^o^)/* (2015年3月2日 23時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ご卒業おめでとうございます！まさかの同い年だったんですね笑 (2015年3月2日 22時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» はい...翔くんが出てきました（；＿；）ヒヤヒヤですね（笑） (2015年2月28日 17時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるきぃ | 作成日時：2015年2月18日 16時
