検索窓
今日:4 hit、昨日:12 hit、合計:55,712 hit

5 ページ7

「初めまして。伊沢拓司です。」

目の前に出された左手。
動揺せずに掴めただろうか。

「高瀬Aです。よろしくお願いします。」


そこからは大好きな映画のように時間が過ぎていった。

この日にはここで働かせてもらうことが決まって。

得意な小説についての記事を書いてみることになった。

猶予は2週間。

題材はなんでも良いということ。

お世話になった先生や大好きな作家さんの作品を借りて比喩のクイズにしようかな。

古典作品を持ってきて古語や歌についてのクイズにしようかな。

想像が拡がって仕方がなかった。


その日は動画に出てらっしゃる河村さん、山本さんと渡辺さんが居て、挨拶をした。


近寄り難いかなって感じた河村さんでも
お話をさせてもらうとテンポが良くて、面白くて。
動画のコメント欄でファンの方が言っていた『神』という表現がしっくりと来る方だった。


渡辺さんには
「呼ばれ慣れてないからこうちゃんって呼んで!」
って目が眩むような笑顔で言われてしまった。
こうちゃんさんでも納得して貰えなかったから、こうちゃんと。

可愛さ、あざとさを滲ませていた山本さんはイメージ通りで。
距離の詰め方が上手くて、早くて、私にしては動揺していたねと、舞に言われてしまう始末。



「QuizKnockで働いたらAの感情も
もっと出るようになりそうだね」

帰りには心底楽しそうな舞の顔が見れた。

「舞は私に感情を出して欲しい?」
「どっちでもいいかも。私は慣れちゃったからさ。」

私と正反対の彼女。
表情が空みたいによく変わる。

なんだかんだ言ってこの子といるのが1番楽で心地いいんだ。

 

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
206人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆら | 作成日時:2020年9月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。