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誰かが私を揺する
部屋が少し明るくて
目を開けるのに時間がかかる

「夜遅くにごめんね」
目が慣れてきた頃、
視界に溢れる会いたかった人
思わず抱きついた

「今日はもう来れないかと思ってた」
少し掠れた声色
また目頭が熱くなって今日は泣いてばかりだな

「寂しい思いさせちゃってごめん。誕生日おめでとう」
ふと視線をあげると微笑む伊沢さん

「忘れられているかと思いましたよ」
篭った上に震えてしまう

私が落ち着くまでの間、
優しく頭を撫で続けてくれた

「あ、そうだ」
足元のカバンに手を伸ばし勢いよく、
そして優しく取り出した箱

「改めて誕生日おめでとう。」
目の前に出された箱には綺麗なネックレスが

「え、いいの?」
あまりにも綺麗で負けてしまうだろう

「そのために買ってきたんだから」
思い出したように繋ぐ
「お風呂借りてもいい?」

「いいですよ。一応温めてから入って下さい」
ありがとうと、小さな声は闇に引き込まれて行った


遠くで水の音がするなか
貰った箱を閉じれないでいた

どこから見ても綺麗で可愛くて
今持っている服の中で合うのはあるのかな

そんなことを考えると自然と口角が上がり
愛しい気持ちになってくる

私の手から離れた箱に視線を合わすと
ベット横の机に置いた

「もう遅いから寝よう?」
いつの間にかあがっていて
私が好きな匂いに戻っている

少し狭いけれど広かったとしても
くっついてしまうから変わらないんだろうな

寝る前に微かに聞こえた声
「明日は休みとったから沢山寂しかったこと教えてね」

そんな明日のカレンダーは青







───────────


どうも!作者の ゆら です

1度ここで区切りとさせて頂きます。
そろそろ受験勉強のためスマホを離してしまうので更新が難しいかと思いまして。

ストレス発散のために多少、短編を書くと思うので受験後にまとめて更新しようかなと考えております。

では、ここまで 「苦さ、7割」 を読んで頂きありがとうございました!

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作者名:ゆら | 作成日時:2020年9月1日 22時

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