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｢久しぶりのAだ〜〜〜！！！｣
校内で叫びながら近づいていた舞。
今日は謎解きの日。福良さんと山本さんも一緒。
｢なかなか会えなかったから寂しくってさ｣
｢彼氏がいるんじゃないの？｣
にやけていたと思う。
何となく目星が着いてしまっているから。
｢社会人だから忙しいの。Aも知ってるでしょ？｣
頬を赤く染めた舞は綺麗で。
｢リア充満喫してるのね、分かったよ｣
｢え、来るまで私の惚気きいてよ｣
それから5分ほど隣でずっと話していたけれど殆どが入ってこなかった。
私は伊沢さんのことが好きなのかな。
でも相手は売れている芸能人。
会社のCEOだったとしてもそれは同じ。
小学生の頃アイドルに抱いた感情とは明らかに違っていて
戸惑いを隠す暇なく溢れてくる。
気付かれないように。自制しないと。
｢楽しかったね〜｣
わかっていた通りに福良さん、山本さんが強すぎた。
文系の知識でしか関わっていないと思う。
｢どうします？まだ時間あるしご飯でも行きますか？｣
｢そうだね、どこ行こうか｣
私と山本さんが振り向いた先に舞と福良さんはいなくて。
察した私たち。
｢2人で食べに行きましょうか｣
2人で入った洋食店。お洒落。
｢ねえAちゃん。｣
｢なんですか？｣
｢伊沢さんのこと好き？｣
声を潜めて聞いてくれたけど私を困惑させるには十分で。
｢え、大丈夫！？｣
思わずむせてしまった。
｢大丈夫です......。そうなんですかね？自分でもはっきりとは｣
｢一緒にいるときの笑顔が1番可愛いもん｣
"もん"ってなんですか......
私のこと可愛いって言ってますけど貴方も大概ですよ
なんて焦る心で呟いた。
｢僕で良かったら相談乗るよ？｣
｢いいんですか？オフィスで沢山行っちゃうかも知れません｣
｢もちろん！｣
頼れる先輩がお世話になる相談相手になった瞬間だった
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作者名：ゆら | 作成日時：2020年9月1日 22時
