92.パーティー ページ1
グルッペン 視点
俺は今ものすごいスピードで
廊下を走っている
何故かって？
メイドからAが逃げたって
報告があったからだ
このまま逃げられたら
Aのドレス姿が
見られないやんか！！
それじゃなくても
昨日の夜ご飯と
朝ごはんが食べれてないんや
幹部はみんな機嫌悪いんやぞ。
死んでも探してやるからな
ひたすら廊下を曲がり曲がって
走っているとAの声が聞こえた
なにやら座り込んでいたので
話しかけたらびっくりされた
ここで立ち話してる時間はないので
担いでAを連れ去る
メイドに引渡し
ドアのまで待っていると
先程まで騒がしかった足音が
ピタリと止んだので
中に入ってみると
そこには大人っぽいAがいた
なんというか…似合わないな。
やはり俺が選んだやつを着させるか
「チェンジで」
『酷くない！？』
「もう1つの方に着替えさせろ
1時間だ」
mi「わかりました。」
なんかAがごちゃごちゃ
言っていたような気がするが気にしない。
また少し待っていると
足音が止んでので部屋に入る
鏡の前には先程よりも可愛らしい姿をした
Aがいた。
やはりこっちやな。
できるだけずっと1人だけで眺めていたいが
パーティーでお客を
待たせているのでそうもいかない。
とりあえず腕を引っ張って
パーティー会場まで急ぐ
途中転けかけているAを支えながら
会場に来ると
早速1人の客人が声をかけてきた
そして隣のAは誰かと尋ねてきた
うーーーん。
ただの料理人と言ったら
他の国に目をつけられる可能性があるしな…
「俺の婚約者だ」
これなら取られる心配もないな！！！
とか思ってたら話したいだと？
アホちゃうか？馬鹿なんか？
お前の国潰されたいんか？あ？
ついついカッとなって
口走ってしまった
きっとありえないことを
言っているのだろう。
さっきっから隣のAが
目を白黒させ口をパクパクさせてる
可愛ええな…
話が終わると
会場の隅まで引っ張られる
そして怒鳴られた
適当に嘘をつき
俺の傍にずっとAをおいておく
これで取られる心配もないしな！！！
機嫌よく他の客と話していると
ワインに飲み慣れないAが
何処かに行ってしまった
「あっ…ちょっと待て！！！」
a国王「どうかされましたか？」
「あっいや…ええ、なんでもありません。」
くっそこのオヤジ！！！！
とりあえず話をさっさとつけないと！！
愛想笑いで相手をいい気分にさせ
すぐに話を終わらせた
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作者名：かれる | 作成日時：2019年9月1日 15時
