第一印象の八割は態度で決まる ページ13
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「にんっむー！にんむー！」
「あのバカ、なんで浮かれてんの？」
「…さあ」
「初めての任務…とかなんじゃないかな」
さて、楽しかった休日も終わり。ついにAにも任務が回ってきた。
最強コンビの補佐兼雑務係として。
「るっるーるるーたのしいたのしいにんっむー！」
「頭のネジ、何本が飛んでるよな。やっぱり」
「私、今から不安なのだけど」
「まっ、お二人さん。せいぜい
「おおい！！聞こえてるんだからな！！！さっきからバカだの頭のネジ飛んだだの子守りだの言ってるの！！」
Aちゃんのすごいとこ見せてやるんだから！と指差し意気込み。
補助監督の待つ駐車場へと走り出す。仕方がないので、残りの二人も後を追った。
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「オマエさぁ、はしゃいでた割には丸腰だけど。戦えんの？」
「それ今言う？！」
ところ変わって、東京との県境を超えるか、といった山奥にて。
非常事態が発生。任務は滞りなく遂行されたが、帳は晴れず。
そして報告書の呪霊とは異なる呪力を感知。
二人の活躍に見劣りしていたAのしたことと言えば、土遊び。
理由もなく拾い上げた石ころを、また理由もなく投げたところ、まさかの呪霊にクリーンヒット。
つまり、ただただ怒りを買っただけ、と。無論、五条と夏油からの分も。
いざ対峙してわかる威圧感。
びりびりと肌が痺れて、下手に動くとそれこそ首が飛ぶ、と錯覚するくらいにはヤバい。
まさかまさかの特級呪霊殿の登場に、流石の最強コンビも相手の出処を伺っているようだ。
「んー、サッちゃん！おっきーのなんか打てるー？」
「あ？まあ…なくはないけど―――」
「おっけー、じゃあそれ、あっち向いて打ってくんない？」
そう言って、Aが指差したのはまるで呪霊と別の方向で。
ついに相手の位置も見誤ったか？と呆れて物が言えない。
「君のソレはね。アイツに真正面から打っても多分当たらないよ！」
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作者名：慎 | 作成日時：2023年1月9日 20時
