10 〜you side〜 ページ11
大毅「はい！これで朝のHRを終わりにします！あ、終わったらA、ちょっと来て？
はい号令！」
何？
うちなんか悪いことしたかな？
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大毅「ごめんなーA。あんな、頼み事があるんねんけど…ええ？」
A「大丈夫ですけど…なんですか？」
大毅「あんなー…その…今度遠足あるやんか。そのしおりの表紙のイラスト描いてほしいねん。
ほら、A美術部やろ？」
出たーそのパティーン。
そういう時だけ美術部使うやつー。
まぁうちは心が優しいから許すとするか←
A「んー、了解です」
大毅「え！？ホンマに！？おおきにな！！」
くしゃっと笑って喜ぶ重岡先生。
大人なのになんとなく少年ぽさがある感じが
女子ウケするのかなー？なんて
考える。
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放課後
美術室で遠足のしおりの表紙の構成を考える。
一応部活だけど今はとくに美術展もないから暇やねん。笑
しかも部員は私と二個上の男の先輩2人しかいないし。
話相手がおらん。笑
でも楽しみがある。
それは…？
大吾廉「Aー！！」
A「大吾！あ、廉も！！」
窓から顔を出す2人。
美術室は１階の校庭側にあるから
陸上部の大吾と廉は休憩になったらよく顔を出しにここにくるのだ。
廉「Aせんぱーいお菓子ちょうだーい」
A「はい！グミ」
廉「おっしゃあ！あ、ぶどう味！！さすがA先輩やわー」
ちなみに廉は1個下。
大吾と廉は家が近いからよく一緒に帰るみたい。
大吾「ほんじゃあまた後でくるわ！」
A「来んでもええわ」
大吾「何やねん！冷たいなぁー」
A「うっさい！早くしないと先生に怒られるで？」
.
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先輩が用事があって先に帰る
ということで現在美術室にひとり。
部活終わるまであと1時間かー。
長い。
"コンコン"
「失礼しまーす」
誰かが入ってきた
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作者名：すずねん# | 作成日時：2016年3月12日 20時
