33話 ページ8
土方side
どうなってんだ...？
あのAとかいう奴は完全に近藤Aだった。
前より目はキリッとして顔も細くなって体付きも女っぽくなっていたが
顔は前のAさが残っていた。
別人か...？でもそれにしては似すぎている。
だが、切り落とされたはずの右腕はあったし目の色も近藤Aとは違った。
「...主らAの事を知っとるのか？」
「...俺達が知ってるAとアイツが同じなのかは分からねぇ。だが...」
俺はくしゃっと前髪をかきあげた。
くそ...っ
「...あいつは、Aなんですかィ？生きてたってことですよねィ？」
総悟はそう言うと立ち上がった。
「...主らが知っているAとアイツが同じなのかはわからぬが
アイツは鳳仙に殺し屋として育てられた。」
「「！？」」
「鳳仙が居なくなった今は百華に居るが鳳仙に育てられる前の記憶が無いんじゃ。
覚えているのは自分の名前はAという事と、疾風族の唯一の生き残りということだけ。」
Aが疾風族...？
でも、そんなはずねぇ。
アイツは昔から言っちゃあれだが鈍かったし、何より傷の治りが遅かった。
すると総悟は
「...アイツは疾風族だから斬られた腕も再生してんのか？
どうなってんでさァ……！！」
と言った。
「...わっちは鳳仙がいなくなった後のAしか知らぬから何も言えんが
きっと疾風族の力は鳳仙によって覚醒されたんじゃろう。腕が斬られたとしても疾風族なら
完全に治るはずじゃ。」
...それじゃあやっぱり...！
「Aは近藤Aって事か...！」
そう言うと月詠は(あれ土方さん月詠の事なんて言ってたっけ)は静かに頷いた。
「その可能性はある。...じゃがAは記憶が無い。それだけは覚えときなんし」
そう言って部屋から出て行った。
「...土方さん...今すぐ近藤さんの所に行きやしょう」
「...そうだな」
月詠が部屋から出ていく時に俺だけに聞こえるように言ってきた。
「じゃがAと近藤Aはもう別人じゃ。
そこの所だけは分かっておくでありんす」
確かに近藤Aは普通の田舎娘。
だがAは百華の次期頭領で元殺し屋。
もう、俺達が知っているAは居ねぇってことか？
「俺達の、せいだな」
そう呟いた声は総悟には聞こえずに吉原の街に溶けて行った。
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赤珠（仮） - らーめんさん» だよねー（白目） (2019年3月30日 16時) (
レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 多分その頃には終わってますね...笑 (2019年3月29日 17時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（仮） - らーめんさん» おーまいがー……うーん…え、ええと、さらば追い付いたら戻って読むね←いつになるんだよおい (2019年3月29日 14時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» でもこっからほとんどネタバレ注意になりますね← (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 一応分かるようにしましたけど...うーん笑って感じですかね (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーめん | 作成日時：2019年2月28日 17時
