32話 ページ7
私に刃を向けてくるやつはもう1人の黒い隊服の人に抑えられながら、肩で息をして
「その名前を……言うんじゃねぇ！！」
と叫んだ。
『いや言うもなにも私の名前だから無理』
「総悟！落ち着け！」
総悟……？
この人、総悟っていうのか
ズキッと頭が痛む。
寝不足かな？
「A、フードを取ったらどうなんじゃ」
『あ...うん。忘れてた』
バサッとフードを取ると私の黒髪が揺れた。
「「！！！」」
『すみません、フード取るの忘れてて...』
2人の黒い隊服の方を見ると
瞳孔の開いた目つきの悪い人と蘇芳色の瞳でくりっとした目の人がいた。
ドクン、ドクンと脈が早まるのがわかる。
なんで、知らないはずなのに。どうしてこんなに震えるの。
「A...？Aなんですかィ！？俺の事、わかりやすか！？」
ガッと蘇芳色の瞳の人に肩を掴まれる。
『え、ちょっと……！Aってさっきから言ってますよね？
それと初対面なのにわかるかって言われても……』
「そ、んな...」
そう言うとその人はへたりとしゃがみ込んだ。
『あの……？』
大丈夫ですか、と言おうと思ったとき瞳孔の開いた人が
「すまねぇ取り乱しちまって。俺は真選組副長の土方十四郎だ。
アイツは一番隊隊長の沖田総悟。……お前はA、なんだよな？」
と言った。
まただ。
なんで、なんで？震える唇を必死に堪えて私は言った。
『そうですけど...』
「近藤 Aなんだよな？」
近藤...？私には苗字がないはず...
『いえ、Aです。私に苗字はないですね』
そう言うと土方さんは残念そうな顔をしてそうか……とだけ言った。
え、なになに
近藤Aって誰だよ。
知らないよ、そんなやつ
…………本当に、知らない？
私は近藤Aなの？
分からない。分からない。分からない。
余程困惑した顔をしていたのか、月詠姉は
「A、今日は自己紹介だけじゃからもう下がって大丈夫じゃ。」
と言ってくれた。
『あ、うん……じゃあ、失礼しますね...』
「A...！本当にAじゃないんですかィ！？」
「総悟！1回落ち着け！！」
その声を背に私は襖を閉めた。
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赤珠（仮） - らーめんさん» だよねー（白目） (2019年3月30日 16時) (
レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 多分その頃には終わってますね...笑 (2019年3月29日 17時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（仮） - らーめんさん» おーまいがー……うーん…え、ええと、さらば追い付いたら戻って読むね←いつになるんだよおい (2019年3月29日 14時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» でもこっからほとんどネタバレ注意になりますね← (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 一応分かるようにしましたけど...うーん笑って感じですかね (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーめん | 作成日時：2019年2月28日 17時
