【刀剣乱舞】新選組二番組組長の愛刀

はち ページ9

『出陣、ですか？』


｢ええ。昨日来たばかりだけど、行ってもらえないかしら？｣



私が顕現された次の日、主様から呼ばれたので審神者部屋まで来るとそう告げられた。


う、わぁあ！出陣！！


『もちろんですっ！！ありがとうございます！主様！』


戦える。それだけでもうワクワクしてしまっている自分がいる。

私は刀だ。ましてや血の気の多い新選組の2番組組長永倉新八のとなったら戦いは好きに決まってるはず。


…しかも人を傷つけない戦い。
傷つけるのではなく守る戦いなんて初めてでなんだか誇らしい。


｢じゃあ内番服から戦闘服に着替えて、ゲートの所に来てね。その時に編成を教えるから。｣



『了解です。精一杯励みます！』



急いで自分の部屋に戻って箪笥から戦闘服を取り出す。


浅葱色の羽織をはためかせて、腰には私の本体をさす。


下の方でお団子にしていた髪を櫛を使って丁寧に右上にまとめる。


そして躑躅色のピアスをつけたら着替え完了だ。


ブーツを履き、昨日案内したもらったゲートへ行くともうみんな揃っていた。


｢よし。Aちゃん来たね。編成を発表するよ｣



｢短刀 今剣
脇差 堀川国広
打刀 和泉守兼定
太刀 一期一振
打刀 加州清光


…そして隊長、打刀 播州住手柄山氏繁

この部隊で行きます。くれぐれも気を抜かぬ様に。特にAちゃんは初出陣で隊長だから他の皆はサポートしてあげて｣


｢りょーかいです！｣


｢承知しました。｣


『は、はいっ！頑張ります！』


ゲートの操作方法に戸惑っていると今剣ちゃんが教えてくれた。


『ありがとうございます！』


｢へへーっ！どういたしまして！｣


スイッチを押すと、ぱあっと周りが光る。


『行ってきます！』


主様に手を振った途端、しゅんっと音を立てて周りの景色が変わった。

きゅう→←なな

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