【刀剣乱舞】新選組二番組組長の愛刀

にじゅう ページ21

『新撰組の刀が全振揃ったので、人生ゲームやろうと思います』


「なんでそうなった」


『って言っても私達は刀だから刃生ゲームだけども。なので手作りしました』


「くっそ手込んでるじゃねぇか」

兼さんの部屋に皆で突撃して、私が持ってきた人生ゲームならぬ刃生ゲームのボードを広げる。


青色のピンが安定、赤が清光、水色が国広、白が兼さん、黒が長曽祢さん、黄色が私。


順番を決め、サイコロを転がした。

「3か…微妙だなぁ」

トップバッターの安定が数を数えながら3マス目へとピンを進める。

｢なになに？…首落ちて死んだ。最初に戻る。」


「初っ端から物騒なんだけど」


えぇ…これ大丈夫なの？と言いながら次の清光がサイコロを振った。


「6だ。…歴史を守るために新撰組へ潜入。局中法度を全て言えなければ土方さんの命により切腹。最初に戻る。」


「おぉ！こりゃあ新撰組の刀なら言えて当然だな！」

兼さんは清光に向かってニヤニヤと笑いながらそう言った。


「こんなの楽勝だよ。
一、 士道に背くまじき
一、 局を脱するを許さず
一、 勝手に金策致すべからず
一、 勝手に訴訟取り扱うべからず
一、 私の闘争を許さず｣

『流石』

パチパチと手を叩くと自慢げに清光は笑った。

「次は俺だな」

長曽祢さんがサイコロを振ると4が出た。


「池田屋事件での戦いを評価され、20両の報酬を受けとる。」


『おお、いいマスに止まりましたね。はい、これです』


金色のビーズを2つ渡す。


「これは必要になってくのか？」


『後々。誰かが結婚したからお祝いにお金をあげるーとか出てきます』


「なるほど。」

次の兼さんが振ると安定と同じ3で首落ちて死んで最初に戻った。

『次は私だね』

コロリと転がすと2と出た。


『えーっと…土方歳三に認められて小姓になる。2進む。』


「嘘だろおい！！羨ましいぞA！！」


ギャーギャー騒ぐ兼さんを無視して最後に国広が振る。


「5だ。…三馬鹿の仲間となり、馬鹿やって土方さんに怒られる。武器、豊玉発句集をゲット。」


「待ってなんで豊玉発句集武器なの」

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