【刀剣乱舞】新選組二番組組長の愛刀

じゅうきゅう ページ20

「うわぁあぁ！？」


『ぬおっ！？』


ある日、縁側を歩いていたら鍛刀部屋から悲鳴が聞こえたと思ったら、襖が開いて何かが私の上に落ちてきた。


『なになになに！？』


「あ、A！？ちょっと散らばっちゃって...拾うの手伝ってくれない？」


部屋から出てきたのは安定。今日確か近侍が安定だったか...

落ちてきたものを見るとそれは大量の富士の札。


『うわ...なんでこんなにあるの？』

「うーん...わかんない...札の入ってる箱を落としちゃったらこんなに出てきて...」


富士の札って希少なんじゃなかったっけ？



1枚1枚丁寧に拾って箱の中に戻す。


『はい、気を付けなよ？』


「う...ありがとう」


カタリと音を立てて蓋を閉めると、ピピッとタイマーが鳴った。

「あ、鍛刀終わったみたい」


安定は懐から人型の札を出しながら鍛刀部屋へ戻っていく。

『主様は？』


「用事があるからってこれ貰ったの。Aも新しい刀剣のお迎えしない？」


ぴらりと札を持ちながらニカッと笑う安定。



『するするっ！』



刀に人型の札を置くと、白い光が辺りを包んだ。そしてヒラヒラと何処からか待ってくる桜の花びら。



｢長曽祢虎徹という。贋作だが、本物以上に働くつもりだ。よろしく頼む｣


見上げると黒いだんだら模様の羽織を着た、男らしい体付きの人。


『長曽祢さん！！長曽祢さんだ！！』


「長曽祢さん！」


私と安定は思いっきり長曽祢さんに抱きついた。


この本丸にはまだ長曽祢さん来ていなかったから嬉しい！！


「Aに大和守か！」


『やったね！これで実装されてる新撰組の刀全部揃ったね！』


ぴょーんぴょーんと安定と飛び回っていたら清光に笑われたのは秘密。

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