【刀剣乱舞】新選組二番組組長の愛刀 (ページ18)

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じゅうななページ18

「Aさん！ぼくたちとあそびましょー！」

今剣ちゃんにそう話しかけられたのは、おやつを縁側で食べているとき。

いつも一緒にいる清光と安定は遠征に行っているから1人で寂しくお煎餅を食べていたのだ。

『あ、遊ぶっ！！』

嬉しくて食べていたお煎餅をそのままにして着いて言った。

庭に着いたと思ったらそこには大勢の短刀達がいた。

『何するんですか？』

「鬼ごっこです！」

『よーし！！！』

私は打刀であるけど、他の打刀の皆より機動が高い。...まあその代わりに打撃は低いんだけど。

主様は女の子だからだと思うって言ってた。

「さーいしょはぐー！」

「じゃーんけーんぽん！」

私はパーを出した。皆はチョキ。

『うへ』

まさかの1人負け。

「よし！じゃあAさんが鬼です！」

『え！？私一人だけ！？』

今ここにいる短刀は、今剣、秋田藤四郎、五虎退、薬研藤四郎、前田藤四郎、平野藤四郎、厚藤四郎、乱藤四郎。

鬼、ちょっと少なくないかい

「みんなにげますよー！」

わーっと皆逃げ始めたのでとりあえず10秒数える。

数え終わって周りを見ると、見渡しが良い庭なのに誰一人として見えなかった。

...こりゃあ少し手こずりそう

『...いっちょやってやろうじゃないの』

じゃり。とスニーカーが土と擦れあって音を立てる。

素早く走り出して隠れられそうな所を見ると、前田ちゃんがいた。

「わっ！？」

『まてー！』

さすが短刀。足めっちゃ速い。

でも負けるか...！！

手を伸ばせばあともう少し。という時に私はぐるんと体の向きを変えて、高くジャンプした。

そして木の上にいる今剣ちゃんをタッチした。

「え！？こっちにくるとはおもわなかったです！！」

『ふっふっふっ...油断したね！』

10秒数えてね。と今剣ちゃんに言って私も遠くに逃げて隠れていると

「たっちしましたー！」

という今剣ちゃんの声が聞こえた。

はっや！さすが1番足が速い子だ！

ここじゃバレるかな、と思って違う所へ行こうとすると

「お、Aちゃんだ。一緒に隠れない？？」

乱ちゃんがそう言って近付いてきた。

『お！いいねぇ』

どこに隠れる？と近づいた途端

「油断大敵！！」

『うわぁ！？』

ばっと手が伸びてきてタッチされそうになった。
おもわず反射で避ける。

『え！？鬼なの！？』

「ふっふっふっ...」

じりじりと近付いてくるのにつれて私もじりじりと後ろへ下がる。

なになにこの子怖い！！