【刀剣乱舞】新選組二番組組長の愛刀

じゅうご ページ16

｢Aー。朝だよー｣



『...あと30分』



｢いや長いな｣



初の刀剣女士なので私は一人部屋が与えられた。1人で使うには少し大きすぎる気もするけど。


｢ほーら。顕現されて初めての食事でしょ？食べてみたくないの？｣


『っ！ご飯！食べてみたい！！』


がばりと起き上がって起こしに来てくれた清光を部屋から少し追い出した。


寝巻きを脱ぎ捨てて、淡い水色のトレーナーに、黒いジャージのズボンに着替える。



これが私の内番服。



スパァン！！と襖を勢いよく開けて広間へ走って向かう。


｢ちょ！！A髪の毛ボサボサなんだけど！ありえない！｣



『早くご飯食べてみたいんだもん髪なんてやってる暇ないよ！！』


後ろから追いかけてくる清光から逃げるように角を曲がると、どんと誰かにぶつかってしまった。


『わっ！すみません！』


｢大丈夫...ってえ！？女の子！？｣


ぶつかってしまった人を見ると金色の綺麗な長髪で碧眼の女の子...？が居た。


えええええ！？何この子！！！可愛い！！


てか私以外にも女の子いるじゃん！


｢あれ、乱じゃん。遠征だったんだよね？おかえりー｣


｢そうそう！ただいま、加州さん。この子は？｣



じっと女の子に見つめられる。

ほわぁ...この子本当に可愛い...


｢A、見とれてないで自己紹介。｣


つんっと清光に腕をつつかれる。



『あ、うん。播州手柄山氏繁。長いからAって呼んでね。新選組2番組組長、永倉新八の刀だったんだ。』



｢へぇー！って事は加州さんとは知り合いだったんだね！｣



『うん。そうだよ。貴方は？』



ニコニコと笑いながら話すその子に聞くと


｢僕？僕は乱藤四郎。……ねぇ、ボクと乱れたいの？｣


乱れさせてください(鼻血)



｢...言っておくけど、乱は男だからね、A。｣



......え？



｢Aちゃんは女の子なんだよね！うわぁー！やっと女の子と話せるー！！｣




『...え、み、乱ちゃんって、お、男？』



｢？そうだよ？｣




まじかよ。
え、え、こんな可愛い子が男の子？？



｢ずっと女の子とオシャレな話したかったんだよね〜！この本丸女の子居なかったからさ！嬉しい！｣




...乱ちゃん、主様も女の子だよ...

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