月見草。２ (ページ1)

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MooN２８ページ1

｢お疲れ様でした｣

〇｢お疲れ様です。今日も外？｣

｢はい、最近忙しくて｣

あれから１週間。

弁護士としてひたすら働いてた。

もう曲聴いてても思い出しちゃって。

軽く嵐不足。

忙しい1日を終えて家に帰って。

毎日同じ。

携帯を眺めてはため息ついて、携帯が震えて見てみると違う人からで落ち込んで。

｢もういっそのこといつものテンションで電話かけてみようかな……｣

そう思って MJのプロフィールを開いて

かけようか躊躇ってた時、通話の文字が表示されて。

えぇっ！私押してないよね！？

ってことは……電話、かかってきてる！？

｢ど、どーもどーもAです！｣

テンパりすぎて自分が言った言葉にハテナ。

出たはずなのに微妙な沈黙。

あぁもう、私なにやってんの。

そうしたら電話越しに小さくクスクス聞こえて。

｢あの～、潤くん｣

潤『っぷは！もうダメ、何いきなり電話出てどーもどーもって！本気でお笑い芸人目指してんの』

吹き出したかと思ったら急に賑やかになった電話の向こう側。

沈黙って、笑いこらえてただけ？

久しぶりに聞いた潤くんの笑い声に、凄く泣きそうになって。

ずっと聞きたかった声だ。