月見草。２ (ページ18)

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MooN４４ページ18

仕事が終わって荷物を持って帰ろうとしたら、少し離れたところにいた二人を見つけて。

仲良さそうに話してる潤くんと美晴さんはどこからどう見てもお似合いだった。

悔しいほど、

泣きそうになるのをグッと堪えながらも、その光景から目を離せずにいた。

好きな人の恋を応援できないなんて、

ファンなら好きな人の幸せ願わなきゃいけないのに

心から応援できないよ、

？｢あれ？Aちゃん？｣

後ろからひょっこり顔を覗いたのは、

｢え、あ……相葉ちゃ…さん｣

いーよ好きなように呼んでってニコッて笑って。

雅紀｢どーした…あ！｣

私の見てた方向を見て、どうしようって隣で焦ってる相葉ちゃん。

｢知ってるので……大丈夫です｣

私の言葉にえ？って聞き返して。

｢いろいろあるんです。私たち。だから…大丈夫です。｣

雅紀｢大丈夫じゃなくない？｣

｢え？｣

雅紀｢大丈夫って言ってるのに、泣きそう｣

ーっ、

ほらぁだって婚約者なのに彼女いるって知ってるのにあれ？ーなんてアワアワしてる相葉ちゃん。

全然知らない相手のことをこれだけ考えてくれる相葉ちゃんは根から本当にいい人なんだなぁって。改めて感じた。

｢本当は……大丈夫じゃないですけど、しょうがないんです。好きな人は私じゃない｣