センチメント魔法【魔法科高校の劣等生】

第１９話* ページ20

西「なーる、頭よさそうだもんなお前」



達也の志望する魔工技師(魔工師)は魔法を補助・増幅・強化する機器を製造・開発・調整する技術者の事だ。
魔法師が使うCADは魔工師による調整がなければ魔法が発動できない。
なので、絶対的に必要な人材となってくる。



西「――で、お前得意魔法は本当にないのかよ？」



何かできそうなんだけど、と見えない言葉が聞こえてくるようだ。

でも、あれ以外に得意魔法なんて思い当たらないからなぁ。



貴「ないよ」


千「でもでもっ、全部できるんでしょう？」


柴「凄いですね…」


貴「でも、できるって言っても平均以下だよ
だからこうやってないんだもん」



私は肩を指さして言う。
紋章のない肩。

皆、気まずそうに目をそらす。
１人を覗いて。



達「まぁそれの有無の価値を人それぞれだかな」



フォローとも呼べるような呼べないようなことを言った達也のおかげで気まずい空気はどこかへにいき、エリカとレオが仲良く口喧嘩を始めた。

私はこの２人の仲の良い口喧嘩を見て、自然と笑みが零れた。

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