# 電車にて ページ6
如月 A side
お母さんの「行ってらっしゃい」という言葉で
「 向こうへ行ったら何があるんだろう 」と
恐怖心と期待で胸が一杯になる。
それと同時に、
「 応援してくれてる人がいる 」といった
安心感に、少し気持ちが軽くなる。
『 行ってきます 』
しばらく会えなくなるお母さんと
抱擁を交わし、手を振る。
蒼「 じゃ、行くか ! 」
『 うん !! 』
重たいキャリーケースを引き摺って、
リュックも背負って、
明らかに引っ越します、っていうスタイルで
駅までの道をゆっくりと歩きはじめた。
駅に着いて電車が来た。
電車の中を見ると、時間も時間なのか、あまり人は居ない。
イヤホンをして、
空いている座席に座って瞼を閉じた。
ガタンゴトンと、
心地の良い電車の音に身を預け、眠りに就いた。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿
…
目を開けると、
私達の目的の駅まで、あと二駅程だった。
隣で眠りこけている蒼を揺さぶり起こす。
『 蒼、蒼、起きて。
もうちょっとで着くよ 』
蒼「 ん、... んん、わかった 」
蒼は昔から
パッ、と目を覚してくれる、って蒼ままが言ってたなあ ... (笑)
それから少し経って、目的の駅に到着した。
また重たいキャリーケースを引き摺る。
あの学園長からのメールと一緒に貼り付けてあった
学園までの地図を頼りに、
そこかここかと調べながら歩く。
... 地図上で星印で示されている場所は、
きっと私達が辿り着いたここだろう。
大きな大きな学園。
門のところには素敵なフォントで
"音星学園" と書かれている。
？「 あれ、転入生 ?
またあの校長、新しいヤツ連れて来たのかよ ... 」
ぼー、っと突っ立って居たら
いつの間にか後ろに居た黒髪の男性が、
良く通る声で何か話していた。
もちろん気付いて居なかった私は、
ぴくり、と身体を震わせた。
蒼「 あー、すいませーん 」
蒼が問いかけると、
さっきの黒髪とは違う人が返事をした。
？「 何 ? 」
蒼「 あの、学園長はどこにいますー ? 」
？「 学園長に何か用 ?
そこ曲がったとこの学園長室に居ると思うけど 」
蒼「 ま、用はあるよ、
ありがとな 」
無愛想な人だったけど、
蒼はいつものコミュニケーション力で
そんなの気にしてない、という素振りをする。
学園長室も教えてもらったし、行くか ...
＿＿＿＿
バンドマン登場です (笑)
皆さんは、誰だと思いますか ?
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悪夢(プロフ) - リッ華さん» ありがとうございます。ゆっくりにはなると思いますが、皆様に楽しんで頂ける小説になるよう頑張ります。よろしくお願いします。 (2017年11月8日 7時) (
レス) id: 9f7709ceb9 (このIDを非表示/違反報告)
リッ華(プロフ) - 更新楽しみにしています(*^。^*) (2017年9月22日 12時) (レス) id: 7e032d58e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うるふ | 作成日時：2017年9月13日 22時
