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# 朝にて ページ5

如月 A side



『 ... んん、』

母「 A、起きて 」


体をゆさゆさと揺さぶられて目が覚める。
ぱち、っと目を開けると、そこにはお母さんが。


母「 もう、今日は出発なんでしょ ?

ほら、早く起きて顔洗って朝ご飯食べて、
とっとと行きなさい !! 」

『 はーい、』


のそのそとベッドから起きて、
冷たく冷えた水で顔を洗う。

お母さんが作ってくれたサンドウィッチを食べ
またゆっくりと着替える。


母「 もう貴方も大人なんだものね ... 」


お母さんはひと息付いてから、
モーニングコーヒーを飲んで言った。

急なしんみりとした雰囲気について行けず、
私はニコリ、と笑みを浮かべる。

そんな二人の異様な空気を壊したのは、
部屋に鳴り響くインターホンの音だった。


母「 あらっ、誰かしら 」


パタパタとスリッパを鳴らし
走って玄関の方へ向かうお母さん。

いや、普通に確認してから行けばいいんじゃ ... (笑)

うちのお母さんは、たまに天然になる。


母「 あら、いらっしゃい !
ほらA、蒼くん来たわよー 」

『 えっ、私まだ準備終わってない !! 』


髪の毛も結んで無いし、
歯だってまだ磨いてないのに !


蒼「 大丈夫だよ、俺もだから
いちお、歯は磨いたけどな 」


そう言われてはっ、と蒼を見ると、
確かにそうだ、寝癖で髪がボサボサ。


母「 もう仕方ないわね、
私が二人とも髪セットしてあげるわっ 」


美容師の免許を持つお母さんが、自信満々に言った。


母「 よし、まずは蒼くんから、
ほら時間ないんだから、早く洗面所行って !! 」

蒼「 はいはい、
Aまま、あんまり押さないでよ (笑) 」

『 早く終わらせてよー !? 』

蒼「 お前まだ歯も磨いてねえだろ 」

『 だからこれから私も洗面所行って磨くの ! 』

蒼「 そうかよ 」

母「 ハイハイ喧嘩しない、」


そんな会話から5分もしないうちに
蒼の髪セットは終了。

ストレートだった髪をコテなどを使って
ゆるいパーマみたいに仕上げていた。

もともと顔が整っている蒼だから
きっと電車の中とかで注目を浴びるのかな、
なんて考えたり。


母「 さ、次はAの番ねっ 」


お母さんは、グッと腕まくりをして
私の髪をとかしはじめた。


母「 はい完成っ 」


それから15分程で、
髪セット、しかもメイクまでしてくれた。


母「 気合い入れて頑張ってらっしゃい ! 」

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悪夢(プロフ) - リッ華さん» ありがとうございます。ゆっくりにはなると思いますが、皆様に楽しんで頂ける小説になるよう頑張ります。よろしくお願いします。 (2017年11月8日 7時) (レス) id: 9f7709ceb9 (このIDを非表示/違反報告)
リッ華(プロフ) - 更新楽しみにしています(*^。^*) (2017年9月22日 12時) (レス) id: 7e032d58e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うるふ | 作成日時:2017年9月13日 22時

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