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42.ぶっ殺す!!!! ページ43

ゴッッ!!!バキッ!!!


「ッあ"…冥、さ、しょう…」


血が飛び散る。惨い光景だ。呪霊に殴られているだなんて。
夏油は声を振り絞って冥冥と家入を呼んだ。
だが、応答がない。


『無駄だぜ。お前を殴る前に石を投げたからな。俺の呪力を込めたソレは、避けられない弾丸だ』


ゴシャッ!!!


「…は…」


石を投げた?あの一瞬で?
悟だけでなく、冥さんと硝子まで…

夏油は限界だった。
呼吸もままならない。瞬きをすれば意識が飛ぶ。
身丈の何十倍もの巨大な鈍器で顔だけを殴られているようだ。


ゴリッ!!!!


『さあ、さっさと呪力を解放しろ。いつまでも殴られてたら辛いだろう?お前の辛い記憶を奪って、散々弄んでから殺してやる…』


夏油は意識を失った。
1匹の蝶々がひらひらと、彼の元へ向かっていたとも知れず。








Prr…


《中村です。Aさん、ご無事ですか?》


傑に蝶の呪霊を送った後、私は元来た道へ走りながら中村さんに電話をかけた。1コールで出た。さすがだ。


「はい。これから傑たちと合流します。
あとやっぱり私、特級(アイツ)を倒したいです!」


私の任務は準2級呪霊を祓うだけ…そう言ってくれた中村さんの音を恩を噛み締める。

《…だと思いましたよ。
GPSを携帯に反映できるよう設定しました。全員の居場所が分かるようになっています。そちらに向かってください。
次の応援は5分後です。それまでどうか、ご無事で。》
「了解!」


住宅地を抜け、広場に出る。


ーーだがそこには、絶望の景色が広がっていた。



「……え」



冥先輩、硝子、悟、傑…全員が倒れていた。


「す、ぐ」


中でも、傑の出血が尋常ではない。
そこ一面の赤は、全て彼のものだった。
うつ伏せでも分かる傷だらけの顔、土に汚れた制服、ピクリとも動かない体。
それを見て、鼻高に笑っている醜い化け物ーー。


『遅かったなA!皆弱かったぞ?』


その足が容赦なく傑の背中を踏み潰した。踵を強く捻って、背骨を削るように押し込む。足裏で味わう肉の感触をしっかり堪能し、おもちゃのように蹴り上げる。


『安心しろ。コイツはまだ生きている。
だが全く呪力を解放しない…お前に惚れてるのか?』


傑の髪を乱雑に掴み、無理やり頭を引っ張って私に見せつけた。虚ろな瞳が生死の境をさ迷っている。


『記念に写真でも撮るか』






私の頭を支配できるのは、ただ1つの感情ーーー。






「ぶっ殺す!!!!」





今更!?キャラクター紹介!!※キャラソング含む→←41.悲劇



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tomishiro(プロフ) - また、本作はバトル描写が中心であり、恋愛描写は続編で明確になります。後者をご希望の方はもう少しお時間を頂きます。どうかご確認下さい。(こんなとこで話してますけど) (2022年6月20日 1時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - 八重はいつか夏油と結ばれるんですか?ってコメント頂いたんですけど、難しいところです。 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみしろ x他1人 | 作成日時:2022年6月3日 10時

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