~36~ 目覚め 雅紀side ページ6
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リーダーも松潤も翔ちゃんも俺も
目を閉じて心で歌う。
メロディーはない。
でも歌がここに存在してる。
和。頼む。
目を覚まして。
─────────────ﾋﾟｸﾝ───
一瞬和の手が動いた気がした。
みんなもそんな気がしたのか
翔「かず………?」
潤「うごい……た……?」
智「動いた……動いたよ‼…………和っっ‼」
そしてついに和の瞼がうっすらと開かれた。
何度も瞬きを繰り返して視界に入った俺達を
ゆっくりと見回すと、目が微笑んだ。
いつの間か翔ちゃんが先生を呼んでて、
和を診てくれた。
先「二宮さーん、どこか痛いところありますかー?」
いつもよりゆったりとした口調で
和に問いかけると、和は自分の喉を指した。
先「呼吸器……ですね。今抜管しましょうね。抜く瞬間、苦しいですけど、すこーしだけ我慢してくださいね。」
雅「えっ?もう外して大丈夫なんですか??」
心配になって聞いてしまった。
先「自発呼吸もしっかり出来てるようなので、外しても、酸素マスクをしていれば問題ないでしょう。…………あ、多少の苦痛があると思うので二宮さんの手を握ってあげててください。」
先生に言われた通り和の手を握ると、
先生は和の枕元に酸素マスクを設置し、
手が呼吸器にのびた。
次の瞬間、和の呼吸を手伝っていたそれが、
外され、同時に和が俺の手を強く握った。
和「……………っぁ………けほっけほけほ…‼」
もう和の目は潤みっぱなしで
やっぱり呼吸器を外してすぐは、
息が吸いにくいのか表情が歪んだ。
リーダーが和の胸に手をあてて、スリスリと
擦っていると、和は寝息を立てて寝始めた。
久しぶりに見た和の柔らかな寝顔に
俺達4人はすっかり安心した。
でもその後ろでたった1人、
固い表情で和の寝顔を見つめている人がいた。
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花蓮(プロフ) - ありがとうございます。にのあいさんの応援が確実に私の書く力になってます。これからもよろしくお願いします！！ (2014年9月20日 18時) (
レス) id: 82294c09b3 (このIDを非表示/違反報告)
にのあいlove - 更新、頑張ってください！楽しみにしています！ (2014年9月12日 22時) (レス) id: bd5aa6f72e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年9月3日 16時
