~6~ 沈黙の中 潤side ページ7
俺ら5人を乗せた車は、
運悪く渋滞にはまってしまった。
岡「なんで……こんな時に……!!」
岡さんの珍しくイラついた声が、
やたらと車内に響くのは、
みんなが静まり返っているから。
それを破ったのは和だった。
和「……んな顔しないで下さい……よ……
まるで…葬式じゃん……」
色のない表情に空っぽの笑顔が宿る。
翔「つらくない……?」
和「な…に言ってんすか……全然へーき。」
雅「平気なわけないじゃん!!我慢すんなって!!」
和「………るさいなぁ……はぁ……あいばさ……
静かにしてて……よ……はぁっ………」
話はできてるけど息が荒い和。
潤「和………息上がってる。しんどいんだろ?」
和「はぁはぁっ……ばれちゃった……??
でも寝ちゃ……はぁ…ダメだって……
……んはぁ………言ってたからさ……
もう………眠たいよ……はぁっ………」
雅「和、もう少しだから!!」
相変わらずな雅紀のでかい声。
閉じかけた和の瞼を無理やり開けさせる。
翔「和?どこが一番つらい??」
和「わかんな………でも………るしい……」
潤「苦しい?和、苦しいの??」
やっと病院の裏口に着いたところで
和は俺を呼ぶ。
和「じゅ……くん……っ……はぁ……
お……のさん……っはぁ……おねが………はぁはぁ…」
ストレッチゃーに乗せられた和は
途端に意識を無くし、
医師や看護師は難しい用語を使って、
処置室へと入って行った。
和が間際に言った言葉を復唱し、
リーダーを見てみる。
色黒の肌が、和に似た青白い色になっていた。
~7~ 痛みを分ける 和side→←~5~ 病院へ 雅紀side
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Miu@にのあい(プロフ) - 私この作品大好きです。けっこう前に読んで号泣して、今でもたまに読みに来ます。そのたびに泣きます笑ほんとに大好きです！素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2016年12月23日 16時) (
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年8月10日 19時
