~4~ 言い訳 翔side ページ5
ニノの調子が悪いのはどことなく
わかってた。
それでもニノは、
嫌いなファンデーションで
顔色を隠し、収録をやろうとしてた。
本当だったら止めなきゃダメだろうけど、
ニノの性格上無理なことは、
俺だけじゃなくて、みんなも知ってる。
俺だってニノの状況だったら、
止められたってやってると思うし。
でもこれは俺の中の言い訳でしかなくて、
ニノが倒れた事に対しての責任逃れだった。
収録の前半は何事もなく、
ニノの応答もはっきりしてて、
あまりにいつも通りだったから、
気を抜いてた。
収録の後半になって、健康な俺でさえも
そろそろ話疲れて、集中力が切れ始めた頃。
本調子じゃないニノにとっては、
辛かっただろう。
体がフラフラと揺れ始めた。
隣にいた智くんはじゃれあってるみたいに
ニノの肩を抱いた。
観客席からも『きゃー』という
大宮ファンの子の悲鳴が聞こえた。
それを聞いてか、聞かずか、
ニノも笑顔で答える。と言うよりは
支えてもらえて安心したような感じ。
なんとかその状態で収録を終え、
観客席裏に入った時、
俺の前を歩く2人組が、
スローモーションのように
地面にゆっくり沈み混んだ。
~5~ 病院へ 雅紀side→←~3~ メイク室 潤side
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Miu@にのあい(プロフ) - 私この作品大好きです。けっこう前に読んで号泣して、今でもたまに読みに来ます。そのたびに泣きます笑ほんとに大好きです！素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2016年12月23日 16時) (
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年8月10日 19時
