~2~ わずかな違い 智side ページ3
今日は、突然ニノへの
サプライズ企画決行。
そんなに大規模なものじゃなくて、
ニノのマネージャーの岡さんに頼んで、
一緒にTV局まで行くっていう簡単なもの。
ニノ、驚くだろうなって岡さんと
ニヤニヤしながら、
ニノが来るのを待っていると、
ニノが登場。
でも、車のドアが開いて入って来たのは、
いつもと比べて
わずかに顔色の悪いニノだった。
和「岡さん、おは……よ……
大野さん……何やってんすか。」
声色はいつも通り。
風邪を引いてるわけじゃないのか。
じゃあ寝不足かなんか？
それにしても………
和「ちょっとー聞いてる！？
まったく、おじさんになると
耳まで遠くなるんですね。」
智「……なっ！！聞いてるって！！」
いろんな考えを巡らせてみるも、
どれも違うような気がして、
結局、TV局に着くまで
グルグルと考えを巡らせるだけで
頭は答えを出すことはなかった。
岡さんなら何か知ってるかと思って、
TV局に着いて、急かすニノを
先に降ろして聞いてみた。
智「岡さん……あいつなんかあった？」
岡「僕も知りたいんだけどねぇ…
二宮君自身があんな感じでしょう？」
ニノが早くーと叫んでいる。
智「あいつ、なんかあっても言わないくせに、
そのうえ、隠そうとかするからなー。
俺らが心配しても
頑なに話そうとしないし……」
岡「うんうん、そうなんだよねー。
今日だってあんまり顔色が……」
岡さんも同じことに気が付いていたのだろう。
俺によろしくと言い残して、
後ろ髪を引かれるように
次の仕事の打ち合わせに向かった。
ニノは人に弱い所を見せるのが嫌いだし、
心配されるのを嫌がるから、
俺からは聞かないでいようと思った。
あの時に戻れるなら
自分を殴ってやりたい。
どうしてあの時、
ニノに一言も声をかけなかったのか。
嫌がられてもいいから、聞くべきだった。
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Miu@にのあい(プロフ) - 私この作品大好きです。けっこう前に読んで号泣して、今でもたまに読みに来ます。そのたびに泣きます笑ほんとに大好きです！素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2016年12月23日 16時) (
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年8月10日 19時
