~10~ 浮かれる 智side ページ11
──……さん!……のさん!おーのさん!!─
大好きな人の声と、
近くにいるような気配を感じて、
手を伸ばすとわずかな温もりが。
そして重い瞼を開ければそこには和がいた。
和「………大野さん!!気がついた!!」
翔「智くん!?」
雅「りーだっ!?」
潤「リーダー!?」
みんなも目を真ん丸くして俺を見る。
すると翔くんが、過労だってと一言。
それを聞いた俺はなんとも情けない気持ちに。
和が倒れて、その付き添いでいたのに、
今付き添われてるのは俺だ。
手を握る和を見ると、不安な顔を一変させ、
和「まったく……なにしてるんですか……
目を覚ました途端に、
あなたが倒れるところを見るなんて、
目覚めが悪いのにも程があります。」
っていつもの憎まれ口が。
でもそのあとに出たのは、さっきとは真逆。
和「無理……させて、すみません………
心配かけて……すみません………」
そんなしょんぼりした和を見るのは、
本当に久しぶりの事で、
逆に悪いことしちゃったなって思って、
和の頭を撫でる。
智「俺も、ごめん。そんな顔しないで。
もう倒れたりしないから。
和こそ目が覚めてよかった。」
相変わらずベッタリな和と俺を見て、
3人がひゅーひゅーと冷やかしている。
このあと和に告げられる事なんて
予想もしていなかった俺らは………
いや、和以外の4人は浮かれていたんだ。
ずっとこんな楽しい時間が続くと思ってた。
~11~ 予感 和side→←~9~ 熱を帯びる 潤side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miu@にのあい(プロフ) - 私この作品大好きです。けっこう前に読んで号泣して、今でもたまに読みに来ます。そのたびに泣きます笑ほんとに大好きです！素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2016年12月23日 16時) (
レス) id: c95a928919 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蓮 | 作成日時：2014年8月10日 19時
