~1~ 始まりの朝 和也side ページ2
俺の朝は結構早い。
寝起きには必ずゲームの電源を入れ、
喉の渇きを潤すために一口水を飲む。
最近は、翔ちゃんの影響もあってか、
コーヒーを入れることが多くなった。
滅多に立たないキッチンに、
コーヒー豆が並んでいる。
どれも翔ちゃんの紹介で、
中でもお気に入りのものを入れる。
コーヒーを片手にゲームの前に座れば、
岡さんが迎えに来るまでの約2時間は、
ゲームに入り込むことができる。
2時間なんてのはあっという間で、
岡さんから着信が。
和「もしもーし、おはよう岡さん。」
岡「二宮君おはよーう。
もう、すぐ近くにいるから用意して出てて??」
和「うん、わかった!」
岡「まぁゲームなんかやってないと思うけど
遅れないようにね。」
和「やってないって!!」
なんて軽く嘘をつきながら、
財布すら入ってないカバンに台本を詰める。
さぁ行こうとカバンを持ち上げた時、
胸に鋭い痛みが走った。
急な出来事で思わず声が出る。
和「……………った!」
岡「え?なに??」
俺は何でもないと一方的に電話を切り、
胸をさすってみたり、深呼吸をした。
それでも痛みがなかったので、
岡さんの待つ迎えの車に乗り込んだ。
この時、素直に岡さんに相談していれば、
と思うのは後になってからの事で、
俺の『当たり前』が崩れ始めたのは、
この時からだったんだ。
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Miu@にのあい(プロフ) - 私この作品大好きです。けっこう前に読んで号泣して、今でもたまに読みに来ます。そのたびに泣きます笑ほんとに大好きです！素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2016年12月23日 16時) (
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年8月10日 19時
