続き ページ12
でも私はまだ死ぬことを諦めていなかった。
まだ周りの目が、周りの声が気になってしまうのだ。
私は今日も屋上へ向かう。
｢よし、今日こそ…｣
tn『させへんで』
｢ついてきてないはず…！｣
tn『ちょこまかしすぎやっ！』
｢今仕事中だから来ないはずっ！｣
tn『お前っ…俺がいないときを見図るなや…』
・
・
・
・
｢だあああああ！！しつこい！｣
私がそう叫ぶとびっくりしたのか彼は大きく肩を揺らした。
tn『きゅ、急になんやねん…』
｢そのまんまですけど？！潔く私はぽっくり行っちゃダメなわけ？｣
tn『だってそれは…』
｢また一人の生徒とでも言うの？｣
すると彼は図星だったのか黙ってしまった。
｢ほら、やっぱりそうなんじゃんか｣
tn『……』
｢お願い。もう関わらないで｣
少し涙を流していた彼を後ろに私はフェンスへと向かった。
tn『ちょっと待ってや』
｢…なに｣
tn『なんで俺がここまで止めてるか分からんの？』
それは私も疑問に思っていた。
なぜこんなに私に構うのか。
他の人にでも構えば人助けにもなるし一石二鳥ではないか。
｢そんなの知るわけ…｣
tn『俺な、Aのこと好きやねん』
照れくさくなったのか顔をあんま見んといて、と一言。
tn『だからな？飛び降りようとかせんといて』
いつの間にかトントンさんは私を包み込んでいた。
｢そんなのずるいじゃんか…｣
tn『まだ飛び降りたいっていうなら一つだけワガママ聞いてくれへん？』
｢なに？｣
tn『好きって言うて？嘘でもええから…』
そんなこと言わなくてもいくらでも言うのに。
私は気付かぬうちに彼に落ちていたみたいだ。
｢トントンさん、大好きです。もう飛び降りたりなんてしない｣
するとトントンさんは一瞬目を見開いたが笑顔に変わった。
tn『俺と付き合ってくれますか』
｢もちろん｣
死にたかった思いはどこへやら。
彼が全て取り除いてくれた。
今日も元死にたがり少女は彼のために生きています。
拝啓、愛しい君へ【gr】☆→←死にたがりな少女と生きたがり少年【tn】
d!のラッキーキャラ
四流
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りんご - 遅めですが、完結おめでとうございます！ずっと読んでいました！次の作品様も楽しみです！これからも応援し続けます！ (2019年12月13日 21時) (
レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - パンナコッタさん» そうなんですね！お疲れ様です！次の小説も楽しみです！絶対読みにいきます！ (2019年12月2日 22時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
パンナコッタ(プロフ) - りんごさん» 久しぶりです！そうですね...Part2が終わったら一旦短編集は完結にしたいと思います。次は普通に小説を書こうかなとか思ってます( `・ω・´)ゞ (2019年12月2日 20時) (レス) id: 95abd541e9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - お久しぶりです！“天使と墜天使”好きです！tn氏が最推しの私はもう…ね？(は？)気づいたらこの作品様ももう少しで終わりそうで悲しいです。 (2019年11月29日 17時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
パンナコッタ(プロフ) - スピカさん» 初コメントありがとうございます！残念ながらこの小説はリクエストは受け付けてないんですがちょうど呪鬼の誰かの小説を書こうと思ってたのでありがたかったです…！リクエストという形ではないんですが採用させて貰います(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2019年11月29日 11時) (レス) id: 95abd541e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パンナコッタ | 作成日時：2019年10月10日 19時
