彼らが私に恋をした!?３［ケンカのあとは…編］ (ページ26)

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「なんでお面？」

結局、２つで1500円にしてもらって(カズくんは全然納得してなかったけど)

あたしがミニー

カズくんがミッキーのお面を頭に着けて歩く

和「懐かしいでしょ？」

「懐かしいけど恥ずかしくない？」

和「大丈夫、ワタシ何でも似合っちゃうから。」

まぁ、確かに似合ってるけどさ…

なんかよくわからないままお祭りに来てお面まで着けて

普通だったら絶対出来ないけど

でも、

カズくんがなんか楽しそうだから

まぁ…いっか…？

チョコバナナを食べながら歩いていくと

「あっれ？二宮じゃね？」

って

すれ違った高校生くらいの子達が言った

和「うわ、まーた面倒な奴らが…」

○「ナニナニー？デート？おねーさんこんばんわぁー♡」

「こんば、」

和「A挨拶しないでいーから。減る。」

△「ひっど！笑」

和「センセー今オフだから。散れ！もう！」

□「本気で嫌がってんだろ。笑」

和「あたりめーだろ、うちのコにお前らのバカが伝染るわ。」

○「ラブラブ！」

和「ラブラブなんだよ、だから邪魔すんな！んじゃな！」

面白がってる生徒さんたちを無理矢理行かせて、

カズくんは１つため息をついた

和「祭りくらい静かに楽しませてくれよなぁ…笑」

「人気者だね、二宮センセ？」

和「まぁね？笑」

気を取り直して歩き始めると、今度は女の子達がやってきて

○「うっそ、マジで二宮居るよ！笑」

△「あんたチャンスじゃん！コクっちゃいなよ！」

□「え！無理！だって…」

○「あんなオバサン気にすんなって！アンタの方が100万倍可愛いから！」

△「二宮、ちょっと顔貸してー？」

和「はぁ？ヤだよ。笑」

○「オネーサンすいませーん、ちょっとセンセ借りますー♡」

「え、」

△「進路相談があってー♡」

和「ちょ、お前ら引っ張んなって！」

○「早く早く！」

「え、ちょ…、」

和「A！待ってて！すぐ戻る！」

またこの展開……

生徒たちに人気の二宮センセは

出掛ける度にこうやって生徒たちに見つかって

まぁ、ここまで露骨な子達は少ないけど

でも

こういう展開はもう慣れっこで…

この間の写真といい、今日といい…

きっとこれから先も彼といる限りこうなんだろうな、って

勝手に未来を想像したらなんか泣けてきて

頭のミニーちゃんを

子供みたいに顔につけた

涙が、隠れるように