彼らが私に恋をした!?３［ケンカのあとは…編］ (ページ18)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:16,137 hit

ケンカのあとは…＠Ａページ18

カウンターをちらり、と見ると、

グラスを拭きながら楽しそうに

バイトの男の子と会話をする

雅紀の姿が目に入った

楽しそうにしちゃってさ…

やきもきしてるのなんて

いつもあたしだけなんだもん

ホント、こんな自分が嫌になる

和「久しぶり、Aちゃん。」

ダーツをしていたニノくんが

カウンターに目をやってから

アイドルみたいな笑顔でそう言った

「ニノくん、久しぶり！」

和「あれ？なんかちょっと痩せた？」

「そう？」

実は、あんまり食欲ないんだよね…

あの日以来、雅紀とのことが胸につかえてて…

櫻「困ったときはいつでも言って？
何かの役に立てるかもしれないし。」

「ありがとう翔くん、頼りにしてます！」

大「おー、新人ちゃんも来たんか。」

「大野さん、お久しぶりです！
なかなかサークルにも顔出せなくてすみません。」

大「じゃあその分可愛いがっちゃる。
ほれ、こっちおいで？」

「笑。」

奥の個室から出てきた大野さんが

ソファーに座っていた翔くんの向かいに腰を落として

ふにゃん、と手招きしてる

また、

雅紀をちらっと見てみたけれど…

ぜーんぜん、気にしてないみたい

ヤキモチ妬くのは

あたしだけだよね…

そのとき、

背後のドアがゆっくり開いて、

「わり、遅くなった。」

と、潤が息を切らし入ってきた

「潤！」

松「あれ、Aも今？」

「うん、残業あって。」

松「そか。雅紀、オレビール。お前は？」

「あたしは…じゃあ、」

相「Aはカシオレでしょ？どーせ！笑」

「どーせって…」

松「何、ケンカでもした？」

「…、」

松「話聞くから。個室、行く？」

大「あんだよ、おめー彼氏気取りか。笑」

櫻「智くん、」

和「ワタシも話聞くの上手ですけど？」

「え、っと…笑」

またみんなにからかわれてる

なんて返事しよう、って戸惑ってたら

カウンターから雅紀の

「あ！やっべ！」

って声が聞こえてきた

相「オレンジジュース切れてた。笑
A、買いにいこ！」

「あ、じゃあ別のものでも、」

相「いーから！
じゃ、ちょっとカノジョと買い物デートしてくんねー♡」