【黒尾鉄朗】争奪戦。ーLAST STAGEー【及川徹】 (ページ4)

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#067 α×α ページ4

「Aはまだ、起きないのでしょうか…？」

いつになく弱々しい、黒尾の声。

「さぁ…Aさん次第ですね…。あの…
Aさんと何かありましたか？」

教授は黒尾に聞いた。

教授は気づいていたのだ。元気のない、どこか思い詰めた様子のAに、何かあったと…

「オレとは別に…わかりませんけど。けれど、及川とは…あったようです…。」

そう言って、黒尾はそっと優しくAの髪を撫でた。

_____もしかしたら、このまま起きないのでは？

そう思わせるようなAの姿は、今にも壊れそうな程、美しかった…

「いつまでも、寝てんじゃねーぞ。

___絶対、起きろよ。」

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その頃…体育館を出た及川は、牛島によって呼び止められていた。

「何…？」

「すまない…」

頭を下げる牛島に、冷たい視線を浴びせる及川。

「今それどころじゃないんだけど。Aのとこ「嘘をつくな。」…何言ってんの？」

「今から行こうとしたのは、”あの女”の元だろう…？」

「…それがどうしたの？アイツのせいで、Aが倒れたからね。」

冷たく言い放つ、及川。

「…彼女だろ？

なら…真っ先に心配して、近くにいてあげるのが、お前の役目だろう…！？」

「……だから？」

「俺がお前の立場なら、そうする。それに…

_____いい加減、気付いてやれ。」

牛島は、静かに及川を諭す。

「Aは________________________。」

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黒尾が部屋から出た後、誰かとぶつかった。

「…！？すいません…？」

「イタタ…、あ、なんで？」

________沙美田シュリだ。