【東京喰種×ONE PIECE】If I live in another world... (ページ10)

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#010 秘密ページ10

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海賊が襲来してから数日が過ぎた。アイン島から少し離れた、ログポースの指す”次の島”が現れた。

「よう！A。島が見えてきたぞ。」

「…これ全部、街？」

島の大半を埋め尽くす煉瓦造りの建物。港には漁船も停まっていて、アイン島とは比べ物にならないくらいの、賑やかさだった。

サッチは驚くAを笑った。

街に降り立つと、意外にも島の人々は親切で…航海に役立つ道具や食料を揃える為に、サッチとAは街をぶらついた。

「水ってどこで買いますか？」

「それはな！あっちの店で…。」

サッチが教えてくれた道筋で歩くにも…あれ？…何処？

さっきまでの賑やかさは何処へやら…。

目の前に広がるのは、広大な敷地の墓場。十字架が所々に刺さっている。

・・・！
微かに血の香りがする。まだ新しい…

ぐうぅ…と腹がなった。それもそうだ、もうすぐ絶食して一ヶ月が経つ…
”喰種”の餓えは地獄だというから、出来る限りその状態は避けたい…。

今なら、サッチはいない…

新鮮な血の匂いを辿って行き着いた先は、絶壁………。

下を覗くと、案の定。
肉が落ちていた……。

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暫くして、買出しに出ていた船員達が戻ってきた。

「遅れてすみません…！」

サッチと共に帰ってきたAは、ほんのりと頬を赤く染めていた。

「途中Aが迷子になってな！必死で探したんだ。」

「迷惑をかけました…！」

ペコペコと頭を下げるAは、恥ずかしがっているのか下を向いている。

______けれど、誰も気づいていないのか？

「A、怪我でもしたのか？」

「……え？」

「ほら、血がついてるぜ。」

エースが指摘したのは、肩についた血液。黒く変色しており、結構な時間が経っているようだ。

「……何処かでついたんでしょうか。」

不思議そうに、首をかしげるAは
いつも以上の笑顔で…

「心配しないでください…！何も怪我なんてしてないですから。」

と、明るく振る舞い…自室へ戻っていった。