【東京喰種×ONE PIECE】If I live in another world... (ページ6)

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#06 視線ページ6

数時間後…白ひげ海賊団船甲板。

「エースの奴…誰か連れてきたよい。」

「え？」

上から覗くと、小舟に乗ったエースと若い女。

甲板へ降り立った女…いや少女は裸足で…しかし傷ひとつない白い肌をしていた。

「エース、どういうことだ？」

「悪ィなサッチ…コイツを親父に会わせなきゃなんねェんだ。説明は後だ。」

サッチの問いには答えず、エースは少女を連れて船内にいる親父…白ひげの元へ。

不自然な態度のエースを可笑しいと思いながらも…何かあったら船から降ろせばいい……_____少女は所詮、オレ達には敵わないだろう。

_____相手は女だ。

その華奢な身体では、白ひげ海賊団を相手には出来ない。

エースが少女を連れて、白ひげの前へ出た。ナース達に囲まれた白ひげは、興味深そうに少女の瞳を覗き込んだ。

ぎらりとした視線が、少女を貫く。

「お前さん…何者だァ？」

「A。」

少女は、大男を前にしても怯まずに強気な口調でこう訴えた。

「私を船に乗せてください。」

「ほぅ……目的は何だ？」

「ここから逃げる為です。」

緊張感が漂う、少しの沈黙の後…
白ひげは、グララララッと豪快に笑った。

「まァいい…素直な奴は嫌いじゃねェ。お前が船に乗ることを許可してやる。」

「……！」

「わかったなァ？A。」

「ありがとうございます…。」

頭を下げた少女…Aが白ひげ海賊団に乗船した。正体は不明。
エースとの”何でもする”という口約束もあり、ナースの手伝いや、掃除等の雑用をこなすことになった。

”アイン島”でのログポースは2日だった為、すぐにAはこの島から去ることが出来た。

それから、暫く月日が経ったが…Aは一向に船員達と馴染もうとしなかった。