【東京喰種×ONE PIECE】If I live in another world... (ページ25)

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#025 宣言ページ25

あの二日間は何をしていたのか？と、聞く勇気のある者は誰もいなかった。

白ひげも帰ってきた為、いよいよログポースを辿って次の島へ向かう。

いつもなら、鼻の下を伸ばした船員達が掃除に勤しむAにふざけ半分に声をかけ、それを目撃したエースやサッチが追い返すのだが…

そもそも、Aの姿がない。

今、彼女は白ひげの元にいた。

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白ひげと対面で話すAは、淡々と二日間のことを話した。

海軍大将”青雉”と遭遇したこと。

そこで、教えてもらったことを…。

「…私の父が、いや…レイの居場所を聞きました。」

実の父親を、父親とは呼ばない。それは今、レイの現在の状況にあった。

「どうやら海賊をしているようです。」

「親子揃って船に乗るとはたまげたな…で、Aはどうしたいんだ？」

Aの考えは読まれているのか、白ひげは言った。

何かを決意したような瞳は、一直線に前だけを見越している。一瞬たりとも、後ろを見ず…ただひたすらに。

「捕まえます。」

凛とした声が、部屋に響いた。

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掃除道具を持って、甲板に立ったAに気づいた船員達は一瞬にして静まり返った。

あの二日間で、何があったのかは知らないが
”何か”あったのは馬鹿でも分かることだ。

けれど、Aは微笑みはその緊迫した空気をぶち壊した。

「先日は、心配をおかけしてすいませんでした！」

頭を下げたAに、船員達は豪快な笑い声を上げた。

「よかった！いつものAちゃんだな！」
「だな！雰囲気変わったから、誰かと思ったぜ！」

陽気な男達に笑いかけ、もう一度礼をしてから甲板を出る。掃除をして、ナース達の仕事を手伝うのはいつもの事。

けれど、唯一違う事があった。
___________エースの態度だ。

いつも真っ先に話しかけてくる筈なのに、自分の姿を見つけると直ぐさま、ふらりと何処かへ消えてしまう。

イゾウは相変わらず、一歩引いた距離で監視してくる。ハルタやジョズは当たり障りない態度で返している。

サッチは話しかけられた時に、同じようなテンションで返せばいい。マルコは、そもそも日中あまり会わない。

今まで知らなかった痛みを、Aは初めて知った。それは何かは分からない。ただ、答えを人に聞くのは違うとだけは分かった。