【東京喰種×ONE PIECE】If I live in another world... (ページ17)

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#017 来客ページ17

とんだ来客が来たもんだ…。

ざわめくモビー・ディック号の上で、現れたのは招かれざる客人。

「手紙も寄越さずにすまないな。新しい”仲間”が出来たと聞いて、たまらなくなって来てしまったのだ。」

四皇の一角、赤髪のシャンクス。
その覇気に圧倒されたのか、ばたりばたりと白ひげ海賊団の船員達が次々に倒れていく。

睨みを効かせる第三番隊隊長ジョズ。騒ぎを聞きつけた隊長格が続々と現れた。

「よお、マルコ。うちの海賊団に入らないか？」

「うるせぇよい、赤髪。」

マルコは即答。赤髪は笑って濁した。

「…シャンクス？」

「おぉ！エースか！久しぶりだな。」

寝起きのエースは、シャンクスの姿を見て一気に目が覚めたようだ。最近入った船員達は、エースとシャンクスの仲に驚いている。

その様子を黙って見ている白ひげの船員達に、こっそり話しかけるA。

「あの方は…？」

「あ！おはよ、Aちゃん。あの人は”赤髪のシャンクス”。ロジャーの船に乗っていたこともある、四皇の一人だよ。」
「エース隊長と仲が良いだなんて知らなかったぜ。」
「弟がおせわになったんだとさ、この前に隊長が話していたよ。」
「でも急だよな、連絡もなしに来たから親父はまだ起きていないみたいだぜ？」

口々に話す船員達。
騒がしくなった為か、ふいに訪れた見ない顔が現れたせいか、赤髪はAを見た。

Aも視線を感じ、来客の顔を見た。視線が交差したとき、赤髪の口角が少し上がったのをAは見逃さなかった。

「そこの君、少しこっちへ来てくれるか？話がしたい。」

赤髪の頼み事を不審に思う一同。

「どうして、アイツと話がしたんだよい？アイツは戦闘員でもねェ、ただの雑用だい。」

「いや、誰か見覚えのある顔だと思ってな。白ひげがいいと言うのなら、少し時間をくれないか？」

マルコとシャンクスの会話。顔見知りとはいえ、敵同士。心は許せない。

「小僧が、朝早くから何だ？」

低い威圧するような声。ここは海に囲まれているけれど、その深く…地に響くような。

「そこの”新入り”と話がしたい。時間をくれ。」

「グララララ。かまわん。手短にな。」

白ひげが了承したことに驚くマルコ。けれど、納得するしかない。マルコはAの名を呼んだ。

「A、一度オレの船に来てくれ。ここでは話せない。」

Aは戸惑った。けれど、エースが大丈夫だと背中を押した。