【東京喰種×ONE PIECE】If I live in another world... (ページ13)

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#013 人間ページ13

掃除もひと段落ついて、自室でほっと息をついていた時…扉がノックされた。

「…はい？」

「今、空いてるか？」

「あいてるけど…」

「じゃあ、行くぞ！」

嵐のようにやってきたエースは、そのままAの手をとった。

手を引かれ、されるがままに彼について行
くA。

「たまにはいいだろ？いつも頑張ってんだからな。」

「…でも、やることがあるから。」

「”でも”じゃねェよ。親父がな、Aが綺麗な格好してんの、見たいらしい。」

親父の名前を出されては、もはや抵抗できないじゃないか…

エースに引っ張られるがままに、船を降りた。

薄い茶色のエプロンと、黒い三角巾が普段着だ
という女。ナース達が服を貸そうか？といっても、”私には似合わない”と引っ込んでしまう。

”船に乗せろ”と脅迫してきた時は、まだラフな格好をしていたので、おしゃれに興味がないという訳ではないらしい。

そこに目をつけたのは、親父だった。

年頃の女だから、あの格好ではもったいねェ…と。

「それにAは綺麗だし、可愛いんだからよ！今日ぐらいいいだろ？」

輝く笑顔を前にしては、首を横に触れないA。

「今日だけね。」

「おう！じゃあ、いこうか。」

街へ、溶け込んだ。