【東京喰種×ONE PIECE】If I live in another world... (ページ11)

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#011 限界ページ11

『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁっ…………！！！！』

自分が予想していたよりも、餓えていた自分の”身体”。

慣れない新しい環境で、身が硬くなってしまい…些細な体調の変化に気付きにくくなっていたらしい。

けれど、久々に満たされた欲望は”喰種”本来の身体能力を取り戻させた。

烏の行水の如くシャワーを済ませた後は、自室へ引きこもった。

すっかり興奮してしまっている身体は、熱っぽく…。今、誰かを目の前にして…何をしでかすか分からない。

制御不能になってしまった自分の身体を、Aは抱え込むようにして黒い瞳を閉じた。

________ブルブルブル…ブルブルブル

『…はい、こちら海軍本部…………。』

突如現れた『屍食鬼』について、情報を集めていた。

しかし、あれから…『屍食鬼』による事件は起こっていない為、手の出しようがなかった。

「『屍食鬼』と呼ばれる少女か、悪魔の実の能力者かもね？」

黄猿が仮説を立てる。

「人間を食うとは…腐っとるな…。」

憤りを見せる、赤犬。この二人は、海軍の大将である実力者。並の海賊など
瞬殺できる。

_『屍食鬼』と書いて、鬼_____

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海の上だから日に焼けるぐらいいいだろうに、私の身体はそれを許してくれないらしい。

太陽がいくら照りつけても、紫外線に壊された細胞は秒速…いや光速で回復する。

「Aちゃんは白いわね。羨ましいわ。」

「どんなスキンケアしてるの？教えてよ。」

ナース達が親しげに話しかけてくれるのは嬉しいが、それに答えられないのは残念だ。

それに…ある不安があった。

自分の正体が、公にされることを。

白ひげ海賊団を相手には、今の自分の戦闘力では到底無理だ。

「Aーッ！！もっと飲めよ！」

角でじっとしているAを呼ぶと、サッチは隣に座らせた。

注がれたアルコールを飲むと、今度は料理をオススメされる。それをAは、ぺろりと平らげた。

暫くして、宴も終わりに近くなる頃にAは席を外す。

_____身体の中の異物を、吐き出すのだ。