#06.α×α ページ7
「A。前の論文の内容、良く出来てたぞ。」
「ありがとうございます…。」
この人は、医学部の教授であり…
_______α性の男である。
「…何か悩んでいるのかね?」
「まぁ…番のことです。」
教授の奥さんは、Ω性で番である。
社会的な繋がりと、本能的な繋がりがある二人だ。
そして二人の子供がいる。
一人はαで、もう一人はΩだそうだ。
昔、私にだけ…こそっと教えてもらった。
だから…教授はオメガバースに対して
広い考えを持っている。
「A。オメガバースに対してあまりよく思っていない方だったね?」
「はい。α性が優遇されることに疑問を感じています。」
「あぁ…そうだったね。α性が優遇されるのなら、”α性を産めることの出来るΩ性も同様に扱うべき”と考えているんだね、君は。」
何もかもを、見通しているかのような教授の目。
「…そうです。Ω性だからといって差別すべきでないと…。」
だから、この神無大学へ進学を決めたのだ。
医学部なら…何処にでもある。
しかし、この考えはあまり公にしてはいけない…と教授に言われたことがある。
理由に関しても、理不尽で納得出来ないものだった…
けど、教授の考えと私の考えは似ていた。
「話を戻そうか…あ、番の話だったね?」
「はい。」
「番は本能的なモノだからね。人が操作しようとして、出来るものじゃないよ。」
ま、私が言っても説得力は0だけど…と教授は目を細めて笑った。
「もし、恋人がいるのに…番となる相手が現れるとどうなるんですか?」
「難しいね…けれど、やはり本能が勝つんだよ。」
これがαとΩの番の関係の強さ…
でも…
本能に勝てたなら…?
______答えは誰も知らない。
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色葉怜(プロフ) - ラズベリーさん» ありがとうございます! (2014年12月23日 8時) (レス) id: 102c46b730 (このIDを非表示/違反報告)
ラズベリー - 続き気になります!頑張ってください。応援してます。 (2014年12月22日 20時) (レス) id: 8ca5c1fefd (このIDを非表示/違反報告)
色葉怜(プロフ) - 水月さん» ありがとうございます! (2014年12月21日 21時) (レス) id: 102c46b730 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - 面白いです!更新がんばってください! (2014年12月21日 20時) (レス) id: df3164a886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉怜 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2014年12月7日 22時